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【 STALEMATE 】(ステイルメイト)(完結篇)


・・・それでは、お手元の資料に沿って 起案させていただきます。

え~・・昨今、Amazon経由の 小口貨物の大増加により、我が国の法規に払拭してないか? それの検査に いよいよ手間と時間が増大し、それの対処に大変に苦慮しているという事柄は 資料の通りです はい。
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我が第2営業部付きの《検査ラボ》も、担当職員の ここ数か月にわたる残業時間は、もはや労働基準局から数度に及び、早急の改善を求められてもいて。

緊急の打開策として、・・・中途採用 5名を追加雇用した上で、従来の《検査ラボ》を・・・正式に《検査部》として、組織を確立する旨を上程させていただきます。
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       さあ・・・喰いついてこい!ワシの大芝居にヨ…


社長「…… それダケかいっ!?」

リク「は??。。。それではもう1つ・・・昭和45年制定で永らく手を付けてなかった 社員就業規約の《職場結婚の禁止》ですが、コレはさすがに・・社会の実情に合致しませんし、新卒リクルーターへの印象もマイナスに響きますから、規則からこの際、この項を撤廃するという方向で。ご異議はございませんよね??」

社長「・・・ンなモン 勝手にせいっ!他にあるやろが??」

リク「一同の皆様にも ご異議が無ければ、この条項撤廃は遡って、本年の1/1日より適用というところでお願いしたいのですが」

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社長「おい リク・・・お前、イイ加減 ハラ割って 本音云わんか【本音を!!】」

リク「本音?? いや・・ナンの事を指して おっしゃられるのか どうにも理解が・・・」


社長「おい・・・この重役会って、最高会議の場ですら、お前って人間はシラ切ンのかヤ!?【 第3営業部の発足 】・・・アレやろが?そこに、今、全国の支社に散り散りになってる、かつての同期や、オメエの仲間やらを呼び戻し 大同団結、勢力の足場固めようってハラなんやろが?気付かへんワシとチャウでぇ・・・」


リク「あ?…第3営業部の計画なら・・・未だ必要条件等が揃わない関係上、廃案とは申しませんが、少なくとも 本年度の総会議決案件として上程する気持ちはございませんが ええ。」


 『 いつまでカバチかましてやがるっっ!!エエ加減にせんかい おおっっ!!! 』

160cmにも満たない、この小柄な社長の身体のどこに、こんだけの裂ぱくの気合 怒鳴り声が潜んでいるのか?
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気のせいだとは思いますが、会議室の窓のサッシがビリビリと揺れた そんな気がして、会議メンバーの顔も 蒼白へと変わりました はい。


社長「創業家側が・・・リクよ、オメエを…保有する全株式中 48%の株式、それの《行使代理委任者》として指名したの よもや忘れたかっっ!?」


リク「それは事実ですが。。。それがナニか?」

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社長「トボケるにもたいがいにせんとマジでキレるゾ・・・。委任受けた その大量の株式、それ行使して、このワシが社長である《執行部体制》・・・見事に覆して、長年の野望…この会社乗っ取る絶好の機会やんけ!ユビくわえてむざむざ観てるテメエやあらへんやろが??創業家の下部48%やけども、あと3%の株式押さえるぐらいのスキルも無いオメエだとは到底思えへんがナ」
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わたいは・・・テーブルの上のミネラルウォーターのエットボトルをグイっと ひとくち飲み干して 述べました。。。

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        よし…ターボのスイッチ入れるとすっか。。

・・・それでは・・本来でしたなら《ある御方の強い意思で》・・・公式としての事実公表は まだ、先送りにする予定だったのですが・・・

わたくしの 一存を以て、この会議の重役の皆様にも 1つの《事実を》・・・発表させていただこうと考えます はい。



本年…3/3雛祭りの日でしたが、我が■■海運 創業家株式名義人である、貴子様が・・・残念にも【 ご逝去なさいました 】はい・・・・・。
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『えええええっっ!?』どよめく会議場。『マジかヨ、1ミリも知らんかったゾ!』『貴子様って たしかまだ63か4だろ?早くないか??』



・・・末期性のガン、詳細部位は改めて 創業家側の発表までお待ちください。一族のご事情により、もう既に密葬は済ませました。公式にはいずれ《お別れの会》が開催される段取りのようです。ご本人の強い希望で、いっさいの科学治療を拒否しての結果です ええ。
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わたくしリクですが、図らずも、貴子様の臨終の場に居合わせました。入院していた病院の個室に内密に呼ばれて、創業家顧問弁護士立ち合いの元、本年度の 保有株式の代理執行を指名され お受けしました。

それの作業が滞りなく終了して 1時間後・・・貴子様は 息を引き取られました 午後4時50分でした はい。


社長「・・・・・驚いた。。心臓にワルいワ。。で??委任作業の手続き、それ以外に 貴子様はなにか??」


・・・貴子様は おっしゃられました まさしく臨終の際に。。。

『ワタシは父親より、この株式という財産を継承した当時、イヤでイヤでしょうがなかった。荒んで下品な仕事・・・株なんて、スグにでも売り払いたかったのを憶えてる。でも…そのうちに考えは正反対屁と変わってきて、わたしらが港の現場で 汗をかけばかくほど、社会のみなさんは笑顔になれる、幸せな夕餉を迎えられる。すべてに近い物品を 島国ゆえに 海よりのルートで取り寄せるしかない この国の、根っこ部分を支えている 誇り高き仕事なんだ!と』
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そして こうも云われました『《会社は株主の物》とはいうけども…でも、それには《社員》というコンテンツを抜きにしては、会社なんて【 価値ある 宝物には到底なれない 】・・だからリクさんに お願いするの。上の者も下の者も関係ない!会社で働く【みんなが】・・・昨日より今日、今日よりも明日…ホンの少しずつでも、幸せで 笑い合える・・・そんな方向へと進んで行って欲しい。その事、今回リクさん、アナタへ委任します よろしいですわね?』と。。。


・・・《ハラ割って話せ!》ってなら、イイです割りましょう。。。ボクですが・・たしかに野望・・・それは否定しません ええ。

ただ・・・いったいどうして??・・・死の淵にあった 貴子様は、わたくしになんか 株式の代理委任って、その役を委託したのか??


・・名義書換請求は、原則として譲渡人と譲受人が共同して申請しなければなりません(会社法133条2項)。

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しかし、相続人は、共同して申請することができません(元の株主が死亡しているため)。貴子様が死亡した今、この世に残った《遺族》=《遺産相続者ら》それにより、基本100日以内に、法廷相続会議が納得の上、完了させなくてはなりません事は みなさまもご存知だと思いますが。


保有する《株券》も。有価証券ですからね、それは相続物件であり、株の《名義人 書き換え作業》が終了するまで、基本的に、売却はおろか 株主総会の場での《意思の表明・行使》も凍結です。

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             すべての作業は 弁護士立ち合いの元で

で・・特例があります はい。相続が発生した場合、《会社法 第106条》にて、、株主保有者の死亡で、それの相続人が複数名居る場合、《相続分の過半数の同意をもって、株主総会等において会社に対して議決権を行使する者1名を定め》

株主としての権利「意思の表明」として 票を投じる事が限定的に認められていると。。。

その日…最期のお別れに参集した 相続対象人の方々、その過半数の方より、弁護士が急遽、作業を完了させましたゆえに、今回、わたくしは総会で議決を行使する代理委任者であると同時に・・・


【 貴子様の ご意思を…代わって執行する自然人 】それダケです はい。。。て、会社に対してその者の氏名又は名称を通知することにより、以後その議決権を行使する


社長・・・そして ご列席のみなさま。このわたくしを どんだけか、悪魔だケダモノかって そう思っているにせよです・・・


ですが・・・【 いい加減 ナメんじゃねえゾこらあっっ!! 】・・大恩ある 貴子様の そのご逝去に乗じて・・・

テメエ自身の チンケな欲望、それの道具として ヒトの崇高なル死を ちゃっかりと利用する程、ワシのハラワタは腐っちゃおらんわっっっ!!
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      見くびるな!!そこまで卑しい生き物じゃないゾ!


この場で 宣言いたします。書記の方…チャンと 記録に残してくださいよね?

『 48%の株式 その代理執行として 次年度の事業計画その一切及び、【 現体制を支持します 】ねっ? 疑心暗鬼に陥るダケ無駄やったでショ』(笑)


ただ・・・恨み言ではございませんが、チョっと言わせていただく。。。

本年の株式総会、《役員改選時期》ではありませんよね?任期が終了するまで、各人がまとまって 誠実に業務を遂行しなくてはなりません。


だけども、社長・・・ぶっちゃけ アナタは、【 社長の座のまま死んでいくツモリなのですか?? 】。。。

認めなかろうが、否定しようが…社会ってのは 勝手に、先へ策へと 進歩しちゃうモンなんですって ええ。何人もそれの流れをせき止められません。
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        惜しまれているうちにこそ「勇退」は価値があるのです

アナタはこれまで、たしかに【よくよく 働いた。会社の為】・・・それは親族である わたくしめがなにより!認め 表彰するに値すると思ってます ええ。


だけども・・・いい加減・・・もう良くないですか??そろそろ、後進に道を開ける、あの…いっくら図々しいわたいでも、まっさか《ワシに譲れヤ》とまでは云いませんから(笑)

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         たとえ その後継者がサダヲだって構わない…

これまでに築いた、帝王学、業界を丁々発止と渡る能力…それを今度は伝授する立場、今季限りで代表取締役は引退として、最高顧問 若しくは相談役へと駒を降りる・・・そう 進言します はい。

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リク「・・・ってナ訳ヤ♪よおやっと…意外にスンナリ通ったでぇ♪これで ランよ、遂にオメエも、正式な《検査部部長職》住宅ローン審査もこれでパス♪やったやん♪」

ラン「・・・お礼を…述べるべきだってのは 重々わかっているよリク。。。でも、言わせて貰う。。。《お前は 本当に それだけで満足だったのか??》

リク「ん??奇異なこと言うなぁ…満足・不満足って それナンやねん??」
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        相変わらず 悪人ヅラの「ラン」

ラン「同期だゼ俺たち。付き合いだして何年よ?未だ あきらかにしてないヒミツの部分があんだろが?判るゼ 少なくともオレにはヨ」


・・・よっしゃ・・・。じゃあ、すべて告白するとすっか。

ラン、オメエはチェス、あのGAME少しは出来よるよナ?【 STALEMATE(ステイルメイト) 】今回それを敢行したのさ ああ。。。
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・・・ステイルメイトは、王手(チェック)されていないという点でチェックメイトとは異なっている。しかし次の手を指すことができず、そのままではゲームを継続することができない。そのため、ルール上に何らかの対処が必要となる。今日のチェスでは、《引き分けになる》と規定されている。

●自分の手番である。●相手にチェックはされていない。●反則にならずに次に動かせる駒が一つもない。といった諸条件でのみ発動が可能。

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いいかラン?この「ステイルメイト」で重要な点は・・・GAMEで対戦する双方が、《自分は負けていない》と、そう思える事なんだ ああ。。。

だが、チェスに限らず、《双方 勝負なく引き分け!》って際には、どうだろうか??《50vs50》で対峙してる場合のみだって果たして云えるか??

最低でも 49vs51以上、必ずのように、ドッチかが有利な展開は筈。でも、ステイルメイト発動でGAMEが終了しても、無勢だったプレイヤーは《オレは負けてない》って思うだロ?
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         劣勢者は寸前までのシビア状況を忘れちゃう

優勢なプレイヤーがステイルメイトへと持ち込む その狙いは、《この勝負を以て、勝ちを獲得するには、あまりに骨が折れて消耗戦になるから、今回の勝負は意図的に ステイルメイトへ導き引き分けとして・・・負けなかったって油断する相手を、次の時の再戦でボッコボコに葬り去ってやろう》って、それやから ああ。


社長もサダヲも、ぶっちゃけ 彼らの関心事と気がかりは、「人事」と「現体制の維持」それダケやんか?

その想いが募るにつけ、その他の 本来なら重要であるべき事項なんてのは『ど~でもよくなってくる』ワシの狙いは まさしく「そこ!」ヨ ああ。
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ショーゴ&けん子カップルの職場結婚禁止払拭も、ランの 部長の肩書ついにゲットの交渉事も、注目もされずに ス~~♪っと 通ってまった♪

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        ワシの目論見の正体 気付かないままにナ♪

な?ココはホメて欲しいとこヤて♪ 無勢である相手を あえて 引き分けとしてヤル事で、コッチは 多くの果実を獲得するのに成功したんだ   から ああ♪
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あのナ・・・知ってるやろ あの…《レイモンド・カークイ》、ワシやけど、アイツ扇動して、我が社の株券・・・3%、正確には 3・8%なんヤけど、株式市場からゲットさせてるのヤ。

これでワシが創業家から代理委任まかされた株、合わせるなら、51%超・・・過半数は押さえた!って云えるだろ?

だがヨ・・・現実を考えた場合・・・過半数を押さえても、僅差のリク政権なんざ 脆弱極まりない、いわば砂上の楼閣よ ああ。
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       焦ってもロクなこたぁあらへんがナ ああ

あえなく途中で失速するのは目に観えてるからヨ、熟慮の末、今年はその実行は控えるって・・・そう決めたんだ。

カークイ保有の株は、オプションつけて 買い取るツモリ。名義人名は…そうさな、女房にでもすっか♪


・・・それにしてもだ・・・逝去しはった貴子様…ぶっちゃけ あのオバハン、虎は死んで皮遺す・・・やっぱ流石やワ・・ワシの目論見キャッチしやがって、手痛い《宿題》課しやがった ああ。。。


ぶっちゃけ テメエの臨終ウマいこと利用しやがって、《今年の総会では 落ち葉1枚落ちるのを許しません》って…弁護士立ち合いの元、ワシへそう宣言しやがったからヨ、

これでヘタにワシが、野望実現のため 株式を無断悪用するなら、チトばっかハンパではないだろう訴訟合戦になるだろうし、

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        ワシの邪悪さを見抜いてやがったって思う・・・

まぁ・・・邪悪なワシかて、世話になった あのオバハンの《遺言》…それ見事に裏切るって、ンな度胸はナイからさ。。。


ラン「じゃあ、丸くなった・・・そうじゃないって事だよナ??あのリクがまさか!っとは思ったが。。」


そぉ観えてたか?(笑)第3営業部の発足だって ゼンゼン諦めてはおらんけん♪ ただナ・・ネックとなる九州の 伊集院主水が、どうも娘の高校卒業まで動けない雰囲気だからヨ、ココで焦ってもロクな事にはならんしナ。


「ステイルメイト」・・・少なくとも 叔父貴…社長は テメエが《押し込まれた上での引き分け》って事には 気付いて無い♪
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       まだまだズっと続くゼ この勝負はヨ♪

目には見えにくいが、展開はオレらに有利だ。今後も 1つ1つ 慎重に駒を進めて行こうゼ ランよ♪

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・・・どうしてだっっ??ナンで?イっちゃワルいが『こんなオバサンが』・・・

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コレは…『多変数複素函数論』…日本の誇るべき 天才数学者『岡 潔』が発見した『数学オリンピック10年分のグランプリの価値がある』といわしめた発見理論。。。

それをいともスラスラと どうしたらこうやってスラスラと 書けるのだ?? っっ!!・・・

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          つい先日 TVドラマもありました


今を遡る 約10年前、部長職には程遠かったが、「社長付秘書」って、重役会にも書記役として出席し始めた頃。

さしたる重要案件では無かったが、関係書類上、創業家の了承サインをとりつけるべく、初めて 創業家お屋敷の門をくぐったボクで。

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応対に出た 貴子さんという、結婚はしてないらしい、当時の『おんな当主』が、スグに済みました作業の後、『もうお昼だからランチいっしょに食べましょう』と。

率直な感想・・・『え?・・コレがランチだってか??』モノ知らない当時のボクは、『やっぱ…金持ちほどシワい(けち)ってのはホントやナ』って思った。
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ランチは、やや大ぶりの《ビスケットが2枚》、それと 飲み物の《紅茶》それだけで。。。

失望をカオに出せず、 いただきます って、パクついた。途端・・『あれっ?コレは・・・』っと。

このビスケット、いやドッチかとゆ~なら クッキーだろう。既製品じゃあないゾ。使用している油脂成分も、安価なショートニングなんかじゃ無く この風味・・・間違いない、《発酵バター》だ。

粉もフツーの強力粉とかじゃあない。《グラハム粉》だ。香り付けのこの風味はなんだろう??・・・うん 間違いない、ポルトワインと、さくらんぼの焼酎《キルシェ》を煮切ったモノに違いない。
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そうすっと、この紅茶も・・・うん、この味…憶えてる。昔 姉ちゃんの 高校合格祝いで、高槻の親戚から頂いて飲んだ あの味だ…ドイツの《ロンネフェルド社》の…《アイリッシュ・モルト》それだっ!!
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      今思えば…アレは『テスト』だったのかな。。。


貴子さんへ 素直に、そう感想を述べますと・・・貴子さんは くすぐったそうに笑って、『へぇ 驚いた。。うんピッタシカンカン♪ 失礼だけど、港の人たちに、これが判るヒトが居るとは思わなかった』と。
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「わたい《喰い意地》張ってますねん。胃袋のサイズはちいさいのですが。で 家がビンボやったし、滅多に美味いモノにありつけなくて、美味しかったモノの記憶は、この《舌が》憶えてますねん ええ」

『人生の選択間違えたネっ!シェフか、パティシエにでもなれば良かっただろうに♪』っと、貴子さんは大きく笑った。


そうして 互いの警戒感を失くし、邂逅したボクらは、それからしばらくの時間、よもやま話、アレやコレやって会話して。

そうしたうち、貴子さん『え?アタシの日頃の趣味??う~ん…ちょっと 理解出来ないヘンテコだって、きっとそう思うわヨ』って、

そう云って 貴子さんは、部屋の片隅から ホワイトボードを取り出してきて、

水性ペンで スラスラと淀みなく 上記の 方程式を書き始めたのでした はい。

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『リクさんも 数学好き?』っと 貴子さん。わたいは『はい。漢字とか、文章表現も素晴らしいとは思うのですが。数学ってのも 正しく学べば学ぶほど、それは単に銭金の計算、それダケではなくて、この世のすべての神羅万象…それを全部、《数値化が可能》、もしかして将来、遥か彼方の宇宙から 異星人が地球に到来したときは、かれらとの会話は、きっと《数字と方程式で》コミュニケ出来るような気がするのです はい」と答えた。

微笑んだ 貴子さんは、『リクさんが お好きな方程式は?』わたいは、「はい。《ハルトークスの拡張定理》それです。この定理そのものは けっして完璧だとは現在呼ばれてません。が、コレが生まれなければ、岡 潔センセの 多変数複素函数論も生まれなかった…物事の基礎なんです ええ」
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貴子さんは こう述べた。 ・・・今日という日は 記念日ね♪ やっと・・・自分と 同じ匂いのするヒトと巡り会えたのだわ。

ワタシだけど、その・・・岡 潔センセイの、いうなら 最後の愛弟子なんだあ♪ 本当ヨ、親の敷いた線路に沿って、中高一貫の、あの高台のお嬢様学校に通ってたんだけどネ、
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なんか…タイクツでさあ。。。思い立ってワガママ通し、岡先生が、最晩年に勤務していた、京都産業大学へ、聴講生としてモグり込んでさ(笑)週一回 新幹線乗って通ったの。
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そんなワタシを岡先生は 面白がってくれてね、研究室へ呼ばれて、個別に 特別の講義をワタシにしてくれた。うん 人生の宝物 今でもネ♪

先生はこう言われた…《ボクはナ、この公式やけど、たまたま見つけた…それだけなんヤ》って。《正直、見つけたボクやけども、まだまだ 判ってへん事が山積みヤ。そやけどナ…それが実は一番大切なのヤ、これ以上要らんってとこには永遠に辿り着けない、課題はズっと続く。それこそが数学の醍醐味やねん♪》って、子供の様にキラキラした目で。。。
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思えば・・・貴子さんには 可愛がってもらったと同時に・・・ボクは、人生にとって《おおくの 大事なもの》それをも学んだ・・・

それは…『本当に 上品で 上流なヒトの 生き方暮らし方』それで。
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         「成金」と「本当の上流」は天と地の差。。。

貴子さんと付き合うにつれ、それまでボクが抱いていた《金持ち像》が、いかに間違っていたかってのも、手痛い思いで赤面する気持ちとなった。


ボクが抱いていた 金持ち像のそれは、単に お金を《神様》と崇めるダケの、死ぬまで《成金》・・・それに過ぎなかったんだ ええ。

お金とは、事の結果であり 1つの数値、キチンと正しく向き合うべきなのだが、それはけっして 神様なんかでは無く、人生の最終目標でも無いのだって事。。。
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欲しい物は 躊躇せずに購入する、それは《自分に必要な物》だから。だけど、【自分に不必要な物はけっして買わない】…たとえそれがどんなに破格な値段でも。

良い物を1つそばに置き、それを長い間 使い続ける、あれこれと散財するよりも むしろ《考えた末に買わなかった》その事を大事にする。

ブランド品だから買うのではない、必要で買った物がたまたまブランドだったってそれだけ。間違っても、TVで紹介された 曰く《究極の手打ちそば》とかを クルマや電車とか使って、食べに出かけるような真似はしない。

休日には 家族や友人らと、ごくごく身近な場所へ出かけ、愉しみを得るそれに満足する術をわきまえてもいる・・・。

《本当の上流 上品》というのは、すべてが《こういう生き方》それがナチュラルに観についているヒトを指すのだって事、それを 貴子さんから学んだ。


貴子さん、下賤な浮世からは離れた貴女だったから、もう 天国へと未練なく昇っちゃいましたか?

でも、まだ 四十九日の言い伝え この世に魂が残っているのなら聞いてよネ?


そんな・・・ボクにとって《人生の師》と呼んで過言ではない、貴方の この世で最後の《願いを》・・・

テメエの野望の為に 裏切り尽くすって・・そんなこと、死んだって するもんか!!
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残念にも、ボクが暮らす現場は、上流とは程遠い、欲望と打算 権謀術数が渦巻く 荒くれの荒野であり、おそらくはボクは一生、貴女のレベルにまでは登れないと思いますが。でも、その 悔しさの中で想うんですヨ ええ。


今日も ハマの港現場では 多くの仲間らが動いてる 汗をかいてます ええ。

そんなかれらが 笑顔で《幸せであるように》って、ボクもいつも思ってますよ。ボクの目論む 改革の核とは、それなのですから ええ。。。


 さよなら。。。 貴子さん。これから 総会終了まで忙しい日々が続きます、あえて それが終わるまで ボクは泣かない事に決めました。
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総会が終わった晩にでも・・・誰にも見られず、独りバスタブに浸かって、貴方を偲び 涙しようって・・そう決めています はい。

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『あの・・・リク?』 声に振り向くと それは サダヲでした。

サダヲは、「あの・・・貴子様の祭壇?それに…手を合わせたいのだけどムリかなあ??」

「なんヤ、オメエにしちゃ エラいこと殊勝やんか」

「まぜっかえすなって!一時はヨ・・オレも欲に目がくらんで…例の騒ぎの時、貴子様にすっごい無礼なセリフ吐いちゃって・・ズっとココロの気がかりだったんだよ ああ。もし叶うなら、本心でお詫びと慰霊を差し上げたい」


わたいは サダヲの肩をポンっと叩き こう言ってやりました・・・

・・・サダヲよ、その気持ちに偽りがないならば、祭壇だとか、骨壺になんか 拘る必要は無いのサ ああ。

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    庭に咲いた花を一輪 供えてあげるとイイよ うん

場所なんてドコだってイイ。ピュアな気持ちで 貴子様の冥福の祈り かつての非礼をお詫びすれば、きっとや その想いは彼女へと届く♪

そうして お前自身の魂も 浄化 解放されるんだ ああ。
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ココロで念じた、しっかりしてくれよナ?サダヲ。ワシの計画、その欠かせない重要なキャスト・・サダヲ、キミも その中の1人なんだからヨ!

反目し合い、ケンカしながら 前へ前へと進もうゼ な?


皮肉なツラして、背中に背負ってる 天使と悪魔がアキレたように問いかけてくる・・・

『なあ?さっきまでのごリッパな会議での物言い、マンションでの鬼畜ぶりな行動、そしてナニが起きようと諦めず捨てないお見事な謀略家ぶり・・・いったい、ドレがオメエの本物なんだ ああ??』

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       さあ…日々の労働現場へと戻ろう。。。

 ・・・アホ、まだ判らんのかヨ?頼りないなぁ。。。 【 どれも本物だヨ♪ 】 ははは

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             【 完 】

 
   【 One Headlight 】  ザ・ウォールフラワーズ

 So long ago, I don't remember when

 That's when they say I lost my only friend

 Well they said she died easy of a broken heart disease

 As I listened through the cemetery trees

 I seen the sun comin' up at the funeral at dawn

 The long broken arm of human law

 Now it always seemed such a waste, she always had a pretty face

 So I wondered how she hung around this place

 Hey, come on try a little Nothing is forever


 There's got to be something better than In the middle

 But me and Cinderella We put it all together

 We can drive it home With one headlight

 She said it's cold It feels like Independence Day

 And I can't break away from this parade

 But there's got to be an opening

 Somewhere here in front of me

 Through this maze of ugliness and greed

 And I…

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    ヴォーカルのジェイコブは、かの ボブ・ディランの四男


 かなり昔の話さ、よく覚えてはいないけど、

 オレのたった一人の友人が死んだって言ってきた時だったかな・・

 彼女はいとも簡単にココロ病み 結果逝っちまったんだよ

 ちょうど木々に囲まれた墓地で聞かされたのさ・・

 葬儀のさなかおれは太陽が昇ってくるのを見ていたんだ

 光と影の隙間で想う…長いこと崩れかけているこの人間社会のルールと重ねて・・

 ナンで?彼女の魂はこんな場所で漂ってなくちゃいけないのかが納得いかずに・・・・・

 だって彼女は いつも「いい顔」でいたし

どうしてこんな場所を彼女は漂わなければならないのか?・・不思議だ


  なあ 少しやってみないか?

 形ある物みな壊れるって言うじゃないか

 途中で降りるよりきっと何かマシなものがあるはずさ

 きみ(シンデレラ)とオレにとってはね

 手をとりあってさ・・ちゃんと帰れるはずだから・・

   たとえ ヘッドライトひとつでも。。

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  なあ もう少しやってみないか?

 形ある物みな壊れるって言うじゃないか

 途中で降りるよりきっと何かマシなものがあるはずさ

 きみ(シンデレラ)とおれにとってはね

 手をとりあってさ・・ちゃんと帰れるはずだから・・

 たとえ ヘッドライトひとつでも。。


  なあ もう少しやってみないか?

 形ある物みな壊れるって言うじゃないか

 途中で降りるよりきっと何かマシなものがあるはずさ

 きみ(シンデレラ)とおれにとってはね

 手をとりあってさ・・ちゃんと帰れるはずだから・・

 たとえ ヘッドライトひとつでも。。


 https://www.youtube.com/watch?v=Zzyfcys1aLM

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【 STALEMATE 】(ステイルメイト)(3/2)

苛立ち 室内をクマのように歩き回る社長

「おいっ!どないなっとんねん!?」「少し落ち着きましょう お義父さん…社長!」


社長「ナンでまたまた??創業家はナニ目論んでんねん??次の株主総会、持ち株行使の役を よりによって…リクのヤツなんぞ選びよってからに!」
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サダヲ「いや・・あのリクだって、リッパに執行部の一員なんですから・・・。よもや突如の裏切り行為なんかは考えにくいとも・・・」


社長「よぉ云うワっ!!1度は このワシのこと放逐しようと試みやがったやないかサダヲ、テメエっちはヨ」

サダヲ「うっっ!・・・ってか、もう過ぎた事はイイじゃないですか(汗)あの際も…創業家の持ち株を密かに押さえたリクの手腕で計画は頓挫したのですが。しかし…今回、再びの委任指名、それの理由がどうにも不明で・・・」


社長「サダヲ オメエは今回の件、暗躍したりはしておらんやろナ?? あの際は、産まれてくる孫の生命に免じて、寺に修行に行くダケで赦したったが、次ヤったら、トランク1つで頬り出すデ!ワシ云うたの忘れてへんやろナ?」

サダヲ「ココロすっかり入れ替えましたヨ僕は。冷静になりましょう?そんな リスクだらけの計画にウッカリでも乗る程 僕もバカじゃありませんから」
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            あんときゃキツかったゼ ああ。。。

社長「・・・あんナ、わかってへんのはオメエの方やワ。同類のDNA共有する甥だからこそ、ワシはわかるねん・・・。このワシと甥のリク…世間によくある 良好な血縁関係やって本気で思うか??」

サダヲ「組んだなら最強のコンビだと・・・そう思ってますが 違うんですか??」

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社長「やっぱ甘いワ サダヲよ。ウマが合うって観れるのは、仕事を離れた《私事》のみ!ワシらの本当の関係は 大蛇と狼・・・食うか食われるか それやて」

サダヲ「そうなんですか??」


・・・ああそうヤ。ワシやけど、本心で《アイツだけは社に入れとぉなかった!》一見スマートで実直に思えて、その本心たるや、ギラついた欲望の塊、絵に描いた反逆児やからアイツは。

同じ血が流れるゆえに判るのヤ。それでも入って来た以上、次にワシが考えたのは・・・《徹底的にスポイルしてやろう》って、そう思った 本心でナ。

ワザとにリクを 荒野の荒れ地へ追いやった。社の人間らの評価はトンチンカン、現社長の甥であるから出世もかなったように観えて、ワシはリクを畏れてナ、アイツが執行部へ上がって来たならコレほど面倒は無いだろうって むしろ7邪魔をしてきたこれまで。。。
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           モロ、嫌われてますやんわたい(^^;


ナンでかわかるか??リク アイツはナ・・《奈落の底からしぶどくも這い上がりながら、現場に属する人間、それの多くの支持を取り付けたのヨ》ああ。。。

生来のワル知恵・・・現状把握してみぃって。今リクが、周到にして正規の手段でもって《クーデター起こしてみろって!》・・・
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社ダケやあらへん、連結のグループ体含めても、仮にそう展開するなら、大半の人間は・・・おそらくはリクの方を支持する声を挙げるだろうヨ。密かに《それ》を期待する風向きも感じられる・・・


しかし、こんな 港の荒くれ会社でも、ウチとこも株式会社ヤ、株式会社の本当の持ち主はワシのような社長のモノでは無い。《株主のモノ》なんだワ 知ってるやろ?
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事の善悪では無い、どんな手段であれ《過半数の株式を押さえた者が勝ち》その・・・現時点においてだ・・創業家側が、リクを指名し《その行使を委任する》って相成った。サダヲよ、オメエにゃその事態の深刻度がわかるか??

株主総会の場で、緊急動議リクが起こして…社長のワシへ【解任動議】・・民主主義の世の中は、大勢を抑えた者が勝者になりよんのヤ けったくくそワルいが。。。
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コレはもう・・・《リク 天下取れヤ》って・・・創業家側の 天の声が働いているとしか思えん!

リクのような人間ほど イザってなったら ごっつ非情やデ?落ちてたまるか!!って、必死に崖を掴んでるワシやオメエとかを・・

おそらくはリク・・眉毛ひとつ動かさずに、切れ味の鋭い斧でもって、ズバ!っと・・・ワシらの手エ切り落として 谷底に落としよるやろナ。
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善人っぽいコロモをすべて脱がせたなら、リク、アイツの中心部には・・・そういう悪魔が宿っているのヤ、ワシには判る。。。

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・・・ナンなんだちきしょう・・・。

言えることは、コレは心霊現象ではないって事だ。ユーレイが相手なら、少なくともアイツらは キッチンの暗がりから いきなり!

金属バット構えて襲ってくるだなんて情緒の無いマネなんかしない筈・・・。
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        いったい誰だ?? この襲撃者のコイツって。。。

咄嗟の際ってサ、人間の多くは どぼちて??って思えるような、ヘンテコな行動をしてしまうモンだ うん。

ショーゴと ただならぬ仲になった、社の事務局社員 通称《けん子》苗字が《志村》だから、キンさんとかが《志村ってなら あだ名は けん子しかねえべ》って、雑に付けられちゃった通称だけどネ。

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          こ、こらっっ!!ソッチ逃げたらアカンて!!

けん子、逃げるってならば、斜め反対方向でなきゃダメやんか・・・。《そっちダケはダメだっ!!》って方向に・・・バットが振り下ろされるって その方向に動転しやがって逃げよるもんやから・・・

ワシも反射的に『あぶないっっ!!』って、つい、けん子のカラダの前へと回り込み、不運にも盾になっちまったヨ。アホやナ 笑ろぉたってくれヤ。
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左の肩口にバットが直撃・・・正直、さほどの衝撃とも感じず、やっぱ日頃よりの格闘技訓練は裏切らない。


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だけども・・その代償として・・・左肩の関節が《バコっっ》って 脱臼した。。。やっちまった・・・ いっってえぇぇぇぇ~~っっ!!やりゃあがったナ・・カスめが。。

情けなくも蹲ってしまう。襲撃者のヤロー? 攻撃対象の手ごわそうな方が戦闘不能になったのを確認し、安堵したのか、

おそらくはワザとに、ジリジリと・・・残る けん子をマンションの壁の隅の方へと 追い詰めてる・・・。相手が恐怖するのを愉しむ趣味の人間のようだナ。


わたいは、あ~う~って呻く《フリして》、ゴロゴロとカラダを芋虫のように回転させながら 攻撃者へ距離を縮めて。

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       こちとらはナ!【修羅場の量】がテメエとは違うんでぇ!

へっ…ナメんなヨ、こちとらな、ガキの時分よりガチンコの喧嘩に親しんできたケダモノなんだゼ。

テメエが知る筈も無いが、ジツはこの左肩やけど、今の今まで そうだナ…およそ 30回以上も脱臼繰り返しててヨ、

ぶっちゃけ 完全に、一部の靱帯は伸びきっちゃってて、整形外科用語でいう《脱臼癖》がついちゃってンのヤ ああ。

回転しながら…度胸決めて、前方方向へと脱臼した上腕骨骨頭を、反対方向の関節渦へと《押し込む》・・・。

一瞬、激痛が走るが、次の瞬間ポコンって、可愛い音がして、脱臼は見事に自己整復サ ははは♪ いつも通常の三分の一も使いものにはならへんが、この手負いのケダモノは案外と 怖いデ?
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       でもしばらくは『荒業』使えまへんわナ いひいひ♪(^^;


うぇへへへ♪って、ガイキチな笑いを浮かべながら、けん子に致命傷を与えるべくバットを まさにふりかぶった攻撃者へ、・・・・・

《レッグ・シザース》…柔道技名でいうなら《カニ挟み》公式試合では禁止技だ。元はってなら、古武道《天神真楊流》発祥の 完全な極め技、殺人技だから。
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ぶっちゃけ ラグビーでのフロントタックルがパーフェクトに極まったよりも強烈だ。理由はシンプル、人間は手のチカラよりも、脚力のパワーは3倍以上だから。

この技・・・難易度ってよりも、この技をかける際においての、相手へ対する《気持ち》それが肝心となるんだ ああ。
    
《コロしてやんヨ・・・》その気が起きない限り、咄嗟には出ない。運がワルいナ襲撃者さんヨ♪ あいにく今夜は《その気分》なのヤ ははは。
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・・・挟み込んだ相手を 全脚力を絞り…《 倒す 》。想定通り、グオンって音を立て、秒速20mの速度で 真後ろの方向へ倒れる…攻撃者は後頭部を強く床へとブツけて。フローリングとはいえ、コイツ、2週間ぐらい頭痛から逃れられへんデ。

それでも攻撃者は うがああ~!!ってカバの咆哮みてぇな声を上げて、起き上がろうとして暴れてやがる。気に入ったゼ イイ根性やん♪こぉでなくちゃ いひいひ♪
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ウサイン・ボルトの倍速で、後方へとすっ転び、受け身取るヒマも無ねわナ。これが競技では無い、野試合で 石畳の上だったら、そのまんま あの世行きだったんだゼ。
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              フローリング床に感謝しな・・・

しかし、コイツ・・どんな人間を相手にしてるのかイマイチ判ってないようだ・・・。諦めもワルく やたらバタバタしてっから、左肩が使えないから今晩はラクな方法で仕留めよっか、攻撃者の   右手関節を取り、薬指と小指、まとめて2本【 折ってやった 】

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エエか?覚えとけ・・・プードル犬は どんだけデカく成長しても、アメリカンピットブルと闘っても、けっして適わないのサ ああ。。。

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『 ひいいぃぃっっ!! い、いたいよおおぉぉ~!! 』途端に完全に 戦意喪失して、泣き声を上げる攻撃者、おいおい…もぉ音を上げンのか??ガッカリだなあ。。。


「おい 起きろ!デブ。イっとくがワシはテメエのやさしいママではあらへんからヨ。ココで泣いて痛がっても 赦しはせぇへんド こら・・・」

「ごめんなさい!ごめんなさい!!許して許して! あああぁぁ~~痛いぃぃ~!!」歳の頃40半ばだろか?身長およそ182cm、体重は110kgってとこか?こ~して、落ち着いて眺めるなら、アスリートとは程遠い、ドッチかゆ~なら オタクっぽい、《不活性なデブチン》だわナ。。。


「おい けん子、ケガないかキミは?」声をかけますと、けん子は、未だ恐怖の表情ながらも、少し 余裕を取り戻したようで、

「ワタシは大丈夫です。でもなぁ・・・リク上司、港の荒くれテイストのエグい喧嘩・・・よりによってワタシの部屋でやんないでくださいヨぉ~~ああイヤなモン見せつけられちゃったワ ブツブツ・・・」

よっしゃ♪いつも通常通りの へらずグチ叩けるってか たいしたモンやないか♪


「110番通報しましょうか? リク上司」っと けん子

「いや、チトそれは待て。ってか・・けん子、コイツは誰ヤ??例の…ストーカーはコイツなん?」

けん子はスッカリと戦闘意欲も喪失し 泣いて痛がってるデブのカオ観察しながら「いいえ・・・。1度も見たことが無いヒトなんですか このヒト・・」


・・・そっか・・やい!オッサン!テメエ誰ヤ!?・・ってても、素直には吐きよらんわナ。

ボクちんは 人権派だから(←ドコがぢゃ??)あくまでもチミ自ら《わたくしはこういう者で》って告白を期待する。

おい けん子、この部屋には ペンチあるかヤ?うん そんなんでエエよん。ナニするか?って 決まってンやん、右から左、10本分の【 生爪剥いでまお 】♪
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こら!オッサン!テメぇドコ逃げよ~ってしてんねんナ。心配すナ、生爪剥がされても そんでクタバった人間はおらんけん。・・・多分(笑)(笑)死ぬほど痛てぇけどヨ いひいひ♪


折れた右の指に ひぃひぃ泣きながら、ブルゾンの内ポッケから、デブは2ツ折のサイフを取り出し、わたいはそれをひったくり、中身を覗きます。運転免許証が有りました。
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リク「ん?・・・氏名が…《オオクボチヅオ》?けん子、この名前に記憶あっかヤ?」

けん子「オオクボチヅオ・・・あっっっ!!その名前って もしかして!!」


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 『 どうも・・・ストーカーされてるっぽいんですよワタシ・・・ 』

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「職場結婚禁止規定」それに触れる ショーゴと けん子のカップル、かれらとランチを共にして、

『具体的に これからどうするよ??』って事の 細かな点を話し合っていた最中に、けん子が このように切り出し。。。

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けん子が今現在住んでいるのは、神奈川区、東急東横線 白楽駅から徒歩3分、横浜市立 神橋小スグ脇の、11階建マンションのワンルームのマンション その8階で。

「へぇ豪勢やん♪ 失礼ヤけど、お家賃高いのんとチャウか?」っと言いますと、

けん子は「いえ、それがですネ・・ネット経由で、相場よりもずいぶんと割安、お得な家賃で借りてるんですワタシ」っと。

なんでもが・・そのマンション自体は賃貸では本来なくて買取分譲。で、その物件を購入したオーナーが、内々での個別ショーバイとして、
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けん子のような 地方からヨコハマに来て 住まいを求める婦女子に貸し出している形式なのですと。

けん子「大家さんにあたるヒトとは、実際に逢った事さえ無いんですよ ええ。仲介ネット会社の斡旋が有ったのみで、ドコのダレかも知りません。毎月毎月お家賃を そのオーナーさんの銀行口座に振り込むってだけの関係性で」


けん子は訥々と語るには・・・ええ。8階だとは云え、今の時代 ドコから覗かれるかわかりませんからネ、注意して、着替える時なんかは、カーテン2枚閉めして。洗濯物も8階だから全部部屋干しです。

でも・・・どうしてだか?ワタシのこの部屋での暮らし・・・覗かれているようなんです ええ。。。
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証拠は…《家の固定電話の 留守電》で、毎日では無いのですが、仕事から部屋    へ戻りますとネ、留守電がランプ点滅してて、

再生すると、《やあ けん子さんコンバンワ。今朝は珍しく寝坊しましたか?やけに急いで出て行かれましたね 間に合ったかなお仕事?》とかって、まぁその程度です。

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ヘンタイ野郎みたいな、卑猥な原語とかはクチ走ったりはしないから、でもなんか不気味・・・出勤で持っていくトートバッグ、その中に、入れたハンドタオルの柄が可愛いですね とか・・オヤツ用ですか?今日入れてたチョコ、アレって美味しいよね♪とか。。。ナンでそんなことをアンタが知ってるの??って。。。

気持ちワルいことに違いないけど、住んでます環境に文句なんかない、交通至便でお買い物にも便利な場所、それでお家賃が安いじゃないですか。生まれ育った田舎と違い、都会のヨコハマって怖いとこだなあって、まぁ割とノンキに捉えてたのもワタシ迂闊かも。。。


そうしてたら・・・ショーゴさんと・・まあ、ただならない関係になっちゃいまして(照)でもワタシ、ケジメっていうか、1つの戒めというか、けっして この部屋では その・・・

リク「ふむふむ…テメエん家のマンションでは、ショーゴとオメ●せぇへんと いひいひ♪」

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          場所はど~あれ、ヤル事ぁイッショ(^^;

・・・お下劣ですねぇ 上司は・・・せめて《愛し合う》ってでも言ってください!まあ、ショーゴさんの家に お泊りしたり、ホテルに泊まったりで、

とにかく この今の部屋に、ショーゴさんが訪れたり、泊まるって事はこれまでにも 一切ありませんでね。

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        本来ならば、慶ばしき展開なんだけどネ~~…

それで 出来ちゃって・・・有難い事に、ショーゴさんが《この部屋は解約してオレんとこ来いよ》って、そう言ってくださるので、

お引越しを前にして、整理するモノや、処分するモノとかありますでしょ?それの下見というか、土日の日に ショーゴさんにも来てもらい、計画を練ってたのですが、そうしたなら 次の日の晩・・・。


例の・・・留守電に残されるメッセージのトーンが、突如として刺々しくなりましてネ・・・

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《あの昼間来ていたオトコはダレなんですか!?ダレなんです!アナタ、独身女性なんでしょ!オーナーとの契約では、異性を部屋の中には連れ込まないって約束だったですよね!違反じゃん!アンタ、それは造反行為じゃないですか!恥を知りなさい!アナタって、ボクが思っていた清純な女性    とは程遠い。さかりのついた雌犬、失望したよ!!》って、勝手にワメいてテープがエンドになっちゃってて。。。


そう聞かされて、少し真剣に、今までのいろんな経験を基に どうするかを考える・・・。

「思うがヨ・・・、ぶっちゃけ この状況は放置してたらいずれヤバヤバな事へと発展するって思う ああ。けん子をどっかから覗いてやがる その出歯亀ヤローは、得手勝手にテメエの妄想のみで、けん子へのほのかだった愛情が、急激に《憎しみへと》変化してきている気がする。けん子・・オメエ、近日中とは云わん、世間体気にしてる余裕あらへん、本日今をもって《部屋から逃げろ!》ショーゴは、ウチとこ暁のチーム、ヒマしてる人員集めろ!ワシはクルマ手配する、大型ワゴンが2台あれば運びきるやろ?積み残し出ても それは昼間の後日にすればイイ。とにかく1時間でも早急に《逃げよう!》」

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         そこは危険地帯だ!1秒も早く【 逃げよ! 】

ハプニング的に 急な引っ越しが決定しましてネ、わたいら3名に加え 5名の部下らが加わり、ドヤドヤと、けん子の荷物一切を ショーゴ宅へと運び出すって事に。


「だいぶん片付いたナ。だけんどやっぱ、女のコの部屋ヤ、化粧台と 大き目の冷蔵庫、箪笥、コレらって、2トン車じゃないとムリか・・・。」

ショーゴをはじめ、手伝いの部下らを ショーゴ宅へと向かわせ、わたいは けん子と居残り、けん子の小物、お皿やらマグカップとかって、それを新聞紙でくるみ、段ボール箱に収納して 終わり次第 わたいのクルマで 新居、ショーゴ宅まで送るツモリでした。  その時・・・

音も無く・・・あって 感じで、バット持った デブチンが部屋にヌっと現れ・・・ボクらは 襲撃を受けそうになったのでした はい。。。

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けん子「オオクボチヅオって、毎月の家賃を振り込んでいる…大家さん、オーナーさんの氏名です!」って蒼い顔つきで。
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リク「やっぱそうか・・・。通り一遍の手段じゃあ、マンションの8階なんざ覗けるはずも無いって、ハナシ聞いたトキからそう思った。この部屋のオーナーしか居らんやろって思った。当然 合鍵もアル訳だしヨ」


けん子「どういうことですかそれって??」
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リク「決まってるやん、盗聴器・・・いや、多分《監視カメラ》だろうヨ。ナンたってヨ、元はテメエの不動産物件ヤ、けん子に貸す前の段階で、いっくらでも それ仕込む時間は有った筈。通常の家賃相場よか廉いってウラはコレやて・・・このアホ野郎が夜毎ボコチン慰める、そのオカズ賃として安価だったってことヨ ああ」」

けん子「・・・最低っっ! っっ!!」


オオクボが、おっとり刀で 乗りこんできたって その理由の一端も、けん子の裏切り(勝手な妄想のヘ理屈)への激高もあるだろが、コッソリ仕掛けただろう 超小型監視カメラ、それが引っ越し作業の最中に発見されるのを なにより恐れたのだろうとも思いました はい。


カラクリがバレて、ブルブルと小刻みに震えだしているデブに わたいは、

「なぁオッサン・・随分と手の込んだ、高尚なごシュミお持ちですわなぁアンタ(嗤)エエかよぉ聞けヤ、単純な 覗き行為ダケなら、《メイワク条例違反》それと《軽犯罪法違反》ヤけど、アンタが今実行した行為は、《住居不法侵入》それに加えて、さっきワシのことバットえドツキよったよナ?その行為は《暴行罪》…いや、ヘタすっと、《殺人未遂》かもナ♪踏んじゃったよねぇ・・どっちみちもはや 執行猶予じゃ済まんゼ?人生台無しやナ。。」

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多少なりの蓄財と家作収入 それが在っても、他人と交われない、異性との会話や交際も腰が引けたままで・・・

中年となっても、孤独なまま 覗きを実行する女性に、勝手な妄想で、理想の貞淑で純粋な女性像を抱いて、

それが 突然出現したオトコの元へと 奪われると知り・・・我を忘れ逆上のあまり、デスペレートな行動に走ったオトコ・・・


・・・だが…ワルいナ♪ ンな生き物に 情の棹を差す程、博愛の精神はワシは持ち合わせて居らんのでヨ いひいひ♪
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           ワシは「加害者の人権」など認めんデ。。。

「なあ?アンタかて、普段の仕事持ってルんやろ?社会的肩書、親や兄弟、親戚かて居てはるよナ?」

「・・・は、はいっっ!!」後頭部と指の痛みのせいか?すべてを失うショックのためか?鼻水垂らしてグズグズに泣いてるオオクボはビクっとして答えます。

「ぶっちゃけ、オメエみてぇなヤツを110番して突き出すのは 市民としての義務かも知れん ああ。ワシ個人はこうも考える 聞いてくれっか?」

「・・・???・・・」


「今110番したなら、オメエは刑法罰と共に、ウチの部下の女子に多大な精神的被害を与えたって事で、少なからぬ《慰謝料》それを請求される 判るな??」

「はい・・・」
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       支払い判決は「勧告」では無く「命令」だから


「通報するにせよ、あるいは…通報しないにせよ、けん子は、慰謝料を受け取るべき資格と権利が生じている コレも判るな?」

「はい・・・」


「でもなぁ…ぶっちゃけ、警察機関にゃあ、貸しこそ有れ、借りなんざあらへんからワシはヨ♪でだ・・・おい、オメエ、今後も この部屋舞台にして、覗き行為飽きずにつ受ける気かヤ?もしそうだってなら、それなりに 仕置きはするから覚悟して答えヨ!」

「ひいぃぃぃっっ!!しません!ヤリませんっ!!もう2度とこんな事っ!!誓います!」泣きながら米つきバッタの如く土下座繰り返すオオクボ。
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       オマワリに煙たがれルよ~じゃおしまいかも(^^;

「それに、念のためイっとくが、オメエがリベンジなんて トチ狂った事考えて、警察へ行って《港のリクにボコられましたあ!》そ~言うてみ?おまわりはきっと、シブ~いカオして、《クビから上、ドタマがついてるダケ上出来じゃん》って、それで終いヤ♪そんだけの おっかない生き物、オメエは目の前にしてるって事 忘れなヤああ?」

「わ、わかりましたあ!!」


「それとも1つ。。刑法の申告、それの有効期限は《丸3年》やねんデ。その間に、オメエがなんか仕掛けるのキャッチしたなら・・・【 地獄に堕としてやっから 】」

無論・・・今夜の事にコイツが、心底から反省・改心するって夢物語なんざ想ってない。クズは一生クズ、同じこと繰り返して、獄へと堕ちるのはコイツの自由♪

トチ狂ってリベンジなんぞを繰り出してくるってなら、そんトキは ハマのマー坊の《餌》にでもしてやっからヨ♪


・・・ココまで《脅し尽くせば》(笑)もうイイだろう♪ ナンにせよ《新生活にはなにかとカネが要るのだ》ああ。。。

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『あのナ、このコ    けん子やけど、晴れて お嫁入りするねん♪目出度いやろ?祝ってくれる気持ちアルやろアンタかて。 そっか♪』

無益とも思える民事訴訟で時間を費やすのは「つまらん」・・・《お祝い金&新生活援助金》って名目で、このマンションの部屋へ けん子が入居してからの約2年間、その間の家賃額を、通常損耗分として17%割り引いた額を けん子へ 確実に支払わせることで【 交渉は妥結した 】♪♪

『気持ちよぉ 出してくださって感謝しますワ オオクボはん♪ アンタ、エエ人やナ♪』

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        まぁ~そないクサるなtって♪

けん子「・・・大変・・・有難い、のは 事実なんですが・・・。正直、リク上司って・・・ガチで悪魔ですよねぇ。。。」

イイ事伝授したるワ ケッコン祝いヤ、覚えとき、《カネ儲けのコツ》ってのはナ・・・【 降りかかる状況に対する アレンジ能力 】それに尽きるってナ いひいひ♪

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          悪魔は1日にして成らずっちゅ~事ヤ♪

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 ~会計年度末 次年度事業計画決定会議の重役会~

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会議進行役が『ええ・・・お手元の資料にありますように、ココまでの部分が、6月●●日開催の定期株主総会までのスケジュールとなりますが。』

『次年度の事業計画案、御提案のある執行部役員は挙手ください。 港のリク第2営業部部長 どうぞ』


 ・・・よっしゃ、いよいよの 見せ場ヤ。リキ入れて いくでぇ。。。

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            完結篇へ 続きます

【 STALEMATE 】(ステイルメイト)(3/1)

なあ?発表されたやん、毎年恒例の『世界 幸福度ランキング』って 例の。。。

我が日本は 堂々、栄光の 54位ってんやから笑うしかないが♪
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このランキング調査はどこが行っているかというと、本社をアメリカに置く世論調査及びコンサルティング企業のギャラップ社だよナ 確か。

世界30カ国近くに拠点があり、日本にもオフィスがアルそ~ナ。

・人口あたりGDP・社会的支援・健康寿命・人生選択の自由度・性の平等等・社会の腐敗度


この調査基準に関しては、物質などの基準が多いとされており、ブータンのような「心の豊かさ」は反映されにくくなっているみたいたやナ。
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つまり…国連発表の幸福度ランキングは欧米よりの基準が強いってことになるのかな??

今回の調査結果をみてワシ思うねんのやけどナ・・「幸福」の基準って国によって違うし、人の考え方によって違う。そして、性別によっても違うし、年齢によっても違うと思いました。ワシやけど、いっくら幸せな国だよと言われても、

今のこの歳でもって やったらに冬寒い国には行きたくないな(笑)それよりも、四季のある日本で暮らせるのが幸せだと思ってしまう。

ってかヨ ラン・・ぶっちゃけ このランキングBest10の国 よぉ観てみ?

「ピン!」とくる点あらへんか?? それの大半が北欧…サムい国に集中してると同時にだ・・・

そう・・・【 国としての主要産業が《武器輸出》に依存するウェイトが高い国だって事だ ああ。。。】

オレらのようなすれっからしの貿易屋の目は誤魔化せないってことヨ♪ ンなランキング」なんざ、イってみりゃ、北欧の《戦争屋 死の商人》ヤツらの為のココロの免罪符だ ああ。


それにナ・・つい失念しがちなんやけど、このランキング調査での《数字》…それって、《固定値》や《定数》では無くって《変数》って事・・・

うん 数学で、数量を一つの文字で表すとき、一定の範囲にわたって任意の値をとり得る文字。x・y・zを用いる アレや。

方程式を構成する際に「とりあえず入れとこ」って数値やんアレはヨ。「机上の論理」って言葉アルけんども、この幸福度ランキングってなあ、ぶっちゃけ それの上を行く《方程式上でのみ創られた》ワリいけんども、「ガキの屁理屈」でしかないって思うんヤ ああ。


もう 暫く経つわなあ・・・ワシの つまらん人生観がスッカリ変わっちまった そう…あの中東行き業務。

およそ70万人近い 市民らが行き交う、中心都市のバザールにサ・・・前触れも一切無く、ミサイル砲が飛んできたり、トラックが自爆テロでぶっ飛んだり、突如 マシンガン同士による銃撃戦起きたりって・・・

要するに、東京で置き換えるならば、秋葉原無差別殺傷事件やら、地下鉄サリン事件とかが・・・【 毎日起きている土地 】

宿の付近で毎日遊んでる地元民の子供ら。1人数が足らんから、あのコは風邪でも引いたか?って問うなら、子供ら・・・悲しみに打つひしがれるでも無く、ごくごく事務的とも呼べる口調で・・・『ううん。あのコは昨日 地雷踏んで死んじゃった』。。。


・・・なあ?? こんな地域に住んでる、ってか・・他の地域を観た事すらない、こんなコらに向かって『キミは今 幸福か?』って・・・問えるか?? 少なくともワシにはそんな度胸も無けりゃ、鋼鉄のツラの皮持ち合わせちゃおらんがナ。

それでも・・・子供らは きっと 答えるのかも・・・。『うん!おじちゃんがくれる このチョコレート美味しいよネっ!今日はすっっごく 幸せな日だ♪』って。。。

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「1日3食食べられて、寝るところがあって、着るものがあるという安心感」、それだけで満ち足りていて幸福だと思える。。

だが…そんな中東地域の子供らに、ワシらを含めた先進国側オトナは、果たして??かれらに胸を張って宣言出来るのか?・・・

『 キミの20年後には、バラ色の将来が待っているよ 』って・・・・・言えますか? 告げられますか??


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G[なんか…無風だった海面が、ミョーな 動きを見せ始めてるって、そう思わねえか? 夜逃げのキンさんヨ?」

K「やっぱ、アンタもそう思うかい。マラリアのゲンさん・・・」
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G「以前の お家騒動はマッピラだがヨ、ウチの会社、ズっと何年も黙りこくってた《創業家が》、いよいよの意志を示しつつあるかってのか?」

K「どうやらその線に間違いないようだ。でだ・・・問題は、その尖兵に・・・・・」

G「ああ 皮肉な展開だよな・・・《あの リクが》・・・浮上したって事」

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・・・ゲンさんヨ、アンタは職人上がりだから、あんまし特異な分野ではなかろうから、生意気にもオレがチト 補足をするとナ・・・

ウチの社だけど、戦国時代の海軍部隊《水軍》が、徳川の治世となり 平和的な《廻船問屋》になったのが今に続くラインで。

時代が昭和から平成へと変わるあたりまで 完全な《同族会社の一極体制だった》株式も上場してなかったし、一族が 絶対安定多数とされる、75%を保有してたしナ。

それって、一族の意志で 会社の全部を思う通りに動かせていたって事でヨ、オレらも居る会社、今で云うならブラック企業で、規模こそニッチだが、ハマの港限定でならば、それなりに勢いもあった。

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扱う規模も 社員数も増えてきて、仕事上でもやっぱ、より多くの資金を必要とする関係上、会社は 東証へと上場し、《株式の増資》を敢行したんだ。

それゆえに、創業家の株式比率は下がったんだけどナ、それでも過半数スレスレの48%はカッチリと抑えてる。


今の社長ってゆ~か、現在の社の執行部体制ナ、エラそうにしてっけど、テメエっちらでホールドしている株式比率は 18%程度にすぎない。

要は 今でも、創業家が保有する48%分の株式、その支持・賛成同意を取り付けない事には、人事は元より 株主総会ででの決定が必要とされる、すべての主要決議は通らないって事になるんだな。


衆院参院選挙をはじめとして、各種の 政治選挙は、有権者は、金持ちから庶民まで《1人 1票》が」原則だろ?だけど、株主総会ってのは、人数関係ない、《ドレだけの株式の数を持っているか》それで決まる。

仮に1000株を持ってるならば、1000票の投票権って事ヨ。《議決権》っていうんだがそれ、株主はそれを《代理行使できる 委任者》それが認められているんだな ああ。

説明したように、未だ過半数近くの株式を保有する 創業家側が・・・その《代理 執行者》として指名をしてきたってのが 他ならぬ【 港のリク 】だったって訳だ ああ。。。


・・・良し悪しじゃねえ。けど リクのヤツは、ありゃあ…狙っってたにちげえねぇ。。現執行部の末席、マッタクの鬼っ子で、上へのヨイショはおろか、ゴルフコンペも夜のクラブ活動(笑)リクはつきあいもしない。

が・・アイツだってアホではネエ、ジム行ってサンドバッグばっか蹴ってた訳でも、八百政とコンビで 探偵ごっこばっかしてたのでもない・・・


G「ああ・・・ウワサにゃ聞いてるゼ オイラもヨ。その、本丸中の本丸でもある《創業家に》・・・5日と開けずに、リクが・・・頻繁に出入りして 良好な関係を築いていたってハナシな・・・」


ああ、表向きは 荒くれの塊にも観えて、リクはやっぱしヨ、父方の血筋ってなら、京都市内でも有数の名家、オレらみてぇなのと違い、幼いうちから 観て来たモノが違うってことヨ。

創業家っていう 上流階級のお宅へ出入りしても、上手に、馬脚を現す事も無く お付き合いがこなせるアタマ持ってる。


かつて会社で、プチ乗っ取り計画が勃発したじゃん? ああそうヨ、支援銀行筋よりの出身である サダヲのバカが(笑)迂闊にも利用されて、婿養子先の現社長・・・リクにとっちゃ実の叔父貴族な、そこから追い出されるところを・・・

リクが、創業家よりの一任を取り付け、乗っ取り計画の防御と、サダヲの放逐をどうにか食い止めたって、ぶっちゃけ、ココまでならば、リクはダブルで会社にとっての《功労者》。


だが、ゲンさんも判ってんだろ??リク・・・アイツは 単純明快な《良い子ではない》・・・。

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結構なレベルの謀略家だしヨ、内側に潜む 悪魔の部分ってなるなら、そこいらのチンピラ風情とは あきらかに異なるレベルだからヨ。7

いろんなタイプの人間 知ってるツモリだが、リクはマジで図りきれんゼ ああ。本音の本音は けっして周囲へあかさない。。。

果物を例にするなら リクは《ライチの実》だ。堅い皮に包まれ近寄り難いが、それを越えて踏み込むと、ジューシーで 柔らかな果肉で 歯がスーっと通る。

が・・・最後の部分に、とても噛み切れない固い固い 種がそれを許さない・・・。

・・・時折思うんだ・・・リクの侠気あふれる性格も、あなどれない策士の部分もドッチとも正解だろう。が・・

もしかして《それ》って・・アイツが目指す《大きな野望実現のための 巧妙な根回しと足場固め》それなんじゃねえのかってナ ああ。。。

G「ってことは・・・いよいよ、始まるって キンさんは見てるのかい??《リア王》のように、骨肉同士によるガチの 戦いの火蓋が・・・」

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  コツコツ・・・ 『開いとル 入れヤ』

「失礼します」と 入って来たのは 後輩の、実質 現場課長待遇の「ショーゴ」で。

ナンで来たのかは判ってる。言い出しにくそうにモジモジして、イマイチ押し出しが弱い、生真面目な性格は変わらんわなぁ。

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そんならば、コッチがズバっと切り出してやっか やれやれだが。

「予定日はいつヤ? ああ?」

「・・・やはり、ご存知でしたか 部長・・・」

一層 暗い顔をするショーゴを尻目に わたいはワザと雑駁に

「ナメんなアホ。事務局女子全員の 生理日までドタマに入れてこその管理職ってモンや♪まぁ…中にゃ揚がっちまったオナゴもチラホラ居るけんどヨ(笑)」

「・・・・・」


「ってか・・まだるっこしぃなあ・・・。エエか?上司に対する報告は、まず先に《結論から云え》いっつも教えてきたツモリやけど どや?」

「すみません・・・」


「けっしてメイワクだとまでは云わんが…上司に先を忖度させるな!で??どないしたいって思ってルんじゃい?イヤな返答になろうとも、恐れずに真実を述べよ」

「申し訳ないって思ってます。普段から、重々注意してたのですが、やっぱ・・・できちゃって。。。」
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「あったりまえやんか。正式カップルだろうと、隠れた内縁関係だろうヨ、男女がくっついてヤってたんなら、新しい生命が誕生するってなぁ ごくごく自然の摂理やんか?ってか、恥じる歳でもあらへんやろ 違うか??」

「《職場結婚の禁止規定》…それに払拭してしまいますから・・・。カノジョとも話し合ったのですが・・・」

「ふむ そんでどないなってン? イっとくが・・・社則を理由に、新しい生命、闇に葬ろうってんなら、ハリ倒しかねんデ?今のワシとしての気分・・・」


「カノジョも部長より薫陶を受けて、事務局にも育てて貰いまして・・・。後継者も無いままで 事務局を辞するのも大変に苦渋の想いなんですが・・・。今後の出産・育児も考慮に入れますならば、オトコの自分が辞職するよりも、カノジョが退職して家庭に入って貰うってのが 1つの結論で」


・・・ふうん・・・。常識的ってゆ~か、いかにも生真面目同士カップルらしいある意味じゃ《稚拙な結論》それやナ? いや、貶しているンとはチャウから。

フト考えてみたんだワ ワシもナ。いったい、いつからの社員規則なんやろかねえ?

正直、《社員同士の恋愛 結婚の禁止》それってのの 良し悪しはハッキリとはワシ如きには論じられへんって思う。が、ぶっちゃけ、間違っても 今風で斬新な規則ではナイってのはあきらかだよナ?

無論 禁止にしてるのは それなりの事由もある。●情報漏えいなど機密保持の問題がある ●人事評価の評価者と被評価者の関係のため公平性を担保できなくなる ●公私混同が認められ業務遂行に支障がある

そして、現実的にも ●痴話げんかで職場の雰囲気が明らかに悪くなる …って、要は 終戦直後から1960年代終わりごろまでの、ハマ港界隈が今よりも超荒くれてた時代に《こら!テメエら、職場内でムチャクチャするなヤ!》って、治安と秩序の為 設定された防御策だわナ ああ。

しかしだ・・・ワシやけど、どうにも・・・合点がいかへんねん、ぶっちゃけ、同じ職場の社員同士がくっついたら、誰かが《死ぬンか??》明白な被害とか起きるって本気で思うヤツ居るのか??

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            いにしえの時代と違う 今のハマ港があるのだ

なあショーゴよ、どうだろうか?ドッチかが職を辞するって、その結論、ホンの少しの間、このワシに預けてくれへんか?

キミも カノジョさんも、けっして二人ともワルい事したって訳ではナイやんか!チョっと 考えがアルねん。頼りないこの上司 まずは《信じろ》。。。

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      ワルいよ~にはせぇへん、ま 泥船にノった気持ちで(笑)

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          以下 続きます

悪役志願 (完結篇)

ホリとツルんで、センパイを海に放り出し寸前にした 1件から、イジメにメゲずに居残った わたいら「同期」のメンツ、

周囲も次第に『アイツら マジで怒らせたらチョっとヤバいゼ・・・』って風向きへと変わりました ええ。
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基礎的な環境さえ改善されるなら、好きで入ったこの仕事、相変わらずカラダはキツいが、ココロはずいぶん軽くなった。


ホリは・・・そのいかつい風貌とは真逆で、ぶっちゃけ 女性への免疫が不足してたって そう思えます。

あのオンナ・・・源氏名を「マロン」という、早い話が『お水のオンナ』。
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おそらくはホリのことだ、港界隈の先輩に連れられ 行った先のキャバクラ そこでマロンに 引っかかったのだろうと。


お水のプロという視点でなら、マロンは優秀だったと思うのです。性格はサバサバ系、ギャグ線も高い、毒舌と自称して悪口や文句、陰口を笑いの会話として昇華させるテクがある。

でも、ナマイキ云わせて貰いますなら・・・マロンはただただ、周囲に対し無礼な態度を取っているだけなのに開き直っているタイプなのだと思った。。

敬語を使わないでタメグチになるぐらいならまだイイですが、言葉遣いが乱暴で汚いヤロー言葉だと コッチも聞いていてストレスが溜まってきます。

上から目線の言葉になり今恐縮ですが、このマロンってのは『育ちが悪すぎる』っと思った。

大体、育った環境や性格、体型は声や喋り方に出るもので、 マロンのように、会話している時に刺々しい印象を受ける女性は、ほぼ間違いなく性格が悪いと見て間違いないってのが、女性との交際でサンザン手痛い目に遭った わたいとしての「持論」で。

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若くして 店のTOPの売上げを連続させる そのマロンにホリのヤツはナンでか?スッカリ「入れ込んでしまい」・・・

まあ マロンにしてみりゃ『チョ~御し易い ラクな《カモ》』その1人でしかなかったンだろうって思う。

ってかネ・・・《それならそれでも イイのだ》うんうん。夜の街場の 陳腐な言葉でいうならば《LOVEゲーム》

騙しては また騙され、ギャンブルなんかと同じよなトーンで《割切れる》ホリが「それ」であるなら良かった。。。

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いったい何本の ドンペリの栓開けたのだろ~ね? マロンマロン♪ って、ノボセてやがります ホリのツラったら みっともなくてしゃあなかったってのも事実で。

わたくし港のリク、他人の恋路にクチ出しする程ヤボではござんせん。でも、チトばかりシンパイだったのは・・・

それは《人間としての 弱さ》それです。2年の修養期間が終わり、一本立ちした 荒くれとなった 我ら同期。

元からの才能に加え 素養、老舗チームの《耀》からスカウトされたホリは、スグ、班長 小頭それらを飛び級で越えて、事実上の《組のサブリーダー》へと破格の出世を果たした。

妬ましさは…無かったとは云えないかも・・・でも、それよりも わたいが個人的に密かにシンパイしていたのは、

ハマの港に伝わる 皮肉な「法則」・・・『早過ぎる出世果たした人間ほど その後の業務でしくじりやすい』って 言い伝え。

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事実上のサブリーダーに上った ホリの立場には、ある一定程度の『決裁権』を付与され、テメエの才覚でもっての商取引が可能となります はい。

要するに、ウン億円だってナ 膨大な金額には程遠いですが、業務上で 殆どの場合 百万円単位のキャッシュを右から左に移せる。


・・・コレが【危ない】・・・サイショに ホリさんホリさん♪ っと慕ってくる後輩筋へのオゴリから それははじまる。。。

テメエの身銭でカタがつくのなら それでもイイ、だが・・・キャバ通って、(おそらくニセモノの:笑)ドンペリ入れるってなったならば・・・

実直に間違いないホリだとしても・・・けっして手を付けるべきではないカネをって・・・なによりそれが心配で。

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        失うに惜しい 人材がハマから去り・・・

ハマの港の 長い歴史の中でも、こういった、将来を嘱望された有望な人間らが、結果…潰れていったのです はい。


1度ダケですが、マロンが勤める店に 客として行きました。

いや~ 詳しく再現したくないぐらい、クソミソに貶されました。女性化したオトコってのに嫌悪感を抱くタイプだったようでマロンは。
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それに、キレる水商売のオンナゆえの勘も働いたのだろうと思う。それなりにスケベそうだけども、マロンとして、テメエの色香でコロっと転がせる相手ではナイって、たぶんに直感として感じたのだろうと。

ってか、ナニよりも増して・・・わたいは【ケチンボ】だから(笑)(笑)

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それでも・・・30分もすぐ至近距離で、サンザンっぱら ココロに棘刺すセリフ吐かれ続けて さすがにわたいも 気分が凹んでまって・・・

負け惜しみトークとして云いますに、これ以上のマロンから吐き出されるトラッシュ・トークを聴き続けると、なんだか わたい自身の魂の格が堕ちるような気がして。。

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        くっそ~~あの くされキャバスケがよぉ…って

夜遅く 家へと戻り、家人はもう寝ているようなので 静かに風呂へ入り、その後 ダイニングのテーブルにしばらく座ってました。


「なんヤ まだ起きてんの リク坊?」アクビしながら お母ンが。

「お母ン ゴメンな・・・。こんな、息子とは名ばかり…オカマかニューハーフみてえにしか観えよらん ンなワシで・・・」


「アンタ・・・真夜中にナニ云うてんねん??・・・」

「高校で ラグビーやってた息子が、まさか…こないなカラダに変身するなんて、お母ンかて さぞやつらかったやろナ。ゴメンな・・・」

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母は冷蔵庫からエビアンの小ボトルを出し、テーブルの椅子に腰かけ グイっと半分ぐらい飲み干して。


・・・あのナ リク坊? オトコらしいオンナらしいとかって、それ『見た目の問題』そうやろ?

ヒトは見た目が 七割九割っていうけど 果たして《そうやろか??》。

アタシはナ、リク坊アンタが、どんなカラダつきになりよろうが、《こんなの息子やない!》なんて思った事 1度だってあらへんエ?

ホンマやヨ? 仮にわたいがメクラになったと思いイ?リク坊アンタのチチが出てよーが、出てなかろうが、ンな事は ど~でもエエことやん??


リク「って・・・ワシかてナ・・テメエに自己催眠かけて、上を向いて前を向いて歩いてきた。でも…わたいが日々暮らすこの《社会は》思うよりも 小さい。決まった職場環境、ンでもって一定の生活スタイル。そこの中でカオ合わす人間も一定といえますやん?」

お母ン「なんやねん それが?」

リク「ジツは数時間前ナ、お水のネーチャンに、コレ以上ない!ってぐらい、この女性化をけちょんけちょんに貶された。いや、そんなんにメゲるわたいとチャウのはアンタかてわかりますやロ?ネーチャンの毒舌に屈したのとじゃなくってナ、ぶっちゃけ・・・《こういうのがワシみてぇな身体つきした人間を目にした際の 本音なのか》って・・」

お母ン「しっつれ~なオナゴやんかぁ!なんかクリソツに産んだわたいまでがブスや云われた気分やわぁ」


リク「みんなは・・・思ってても、わたいに気イ遣って 言わへんだけなんヤってナ。何日も泣いてるって、ンなヤワとチャウ。明日の朝になればケロリっと忘れるよって、今夜ダケは 沈んだ気持ちでもエエやろ?」


 母は云いました・・・

・・・リク坊 聞きイ、本当に《不憫》なのはネ、女性化陥ったアンタではなくてネ・・お客であるアンタに、毒舌のみしか吐けないって、《その子こそがイチバンに不幸》それなんやワ。

おそらくはその子、今までに 誉められることなく、叱られ続け、貶され続けて成長したのヤって思う。可哀想に・・・。

その子、そうやって 絶えず他人へ毒撒き散らしながら、ココロの中ではワルクチ言う自分自身にもっともっと傷ついて 内心で悲鳴上げて居る筈。

だから・・・リク坊 カノジョのこと 許してあげなさい な??許すことでアンタ自身も《救われる》・・・


リク坊 久しぶりに 踊らへんか? 真夜中やけどエエやん♪ 流行のステップ教えてぇナ♪

・・・悩んでいたかて構わないわって。哀しければ泣けばよろし。でもナ・・・覚えとき? 世の中を生きる上でいっちゃん強いのは・・・
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           荒くれの母 此処に在りですかな

他でもあらへん、ツラいモン全部 【 笑い飛ばすってことヤ 】それが最強! はいっワンツー ワンツー♪

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ホリに『マロンはヤバいオンナだゾ』って、説諭するには「及ばなかった」。。。

マロンは、「ドロン」しやがりました。けっこうな額の水商売での「売掛金」に耐えきれなくなってどうやらトンズラしたって 専らの噂でした はい。
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         逃げれば すべて消えるって短絡的なオナゴ…

仕事終わりに常連のように通ってた 中華街脇のホストクラブでの豪遊のツケがかさんだせいも有り《飛んだ》のだとも聞きます。


ケッコーにホリはマロンに 売上げで貢がされたらしいけども、1つの「人生勉強」で終わったと思った。

ある程度額の キャッシュを動かせる立場のホリが、業務上の横領行為に及ばなかったこと なによりも安堵した・・・「そのトキは」・・
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      奇しくもホリの「弱点」が。。。



わたいはある日 休日の午後、元町で買い物が有って、根岸線で 磯子まで行こうと、JR石川町のホームに居りました。
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       元町「喜久屋」の昭和風レトロケーキが好き♪

下り電車を待っていますなら、トイメンの上り電車のホームの端に、『あ?? ホリじゃん・・』

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そして…ホリの巨躯に最初は隠れて見えなかったけれども、『ん??・・・アレって《マロン》やんか!!』


ホリは・・着ていたブルゾンのポケットから、四角く小さいなんかを出し マロンへと手渡し・・・


 ・・・おい ザケんなヨ! アレって、BANKのCardじゃねえかって!!
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             ナニ考えてやがる ホリっっ!!

こら!クソおんなっ!!テメエどこまで性悪だ ああ?これまでサンザンとホリ貢がせといてヨ、下手コイての身勝手な 夜逃げしやがって、まだ!!あのホリにタカろうってのか!?

ホリもホリだっ!おひとよしにも限度があろ~に??そ~ゆ~のは無駄な情けだ!けっして気高き善行なんかではないゾ!!


・・・ナニよりも、あのマロンってゲスおんなに、オレら 荒くれって職業の者が、この期に及んでなお、チョイと情に訴える《芝居で》 すがるならば、イチコロに騙し タカれるチョロイ連中だって思われているだろうってのが 無性に腹が 煮えくり返って・・・。
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        わたい自身がなじられたより、100倍ムカつくデ!

わたいのスグ隣に、缶コーヒーを飲んでいる マジメそうな男子高校生が居て、『にいちゃん、その・・缶コーヒーの《缶》売ってくれへんか!?』

驚いて 少し恐怖の表情で男子学生は「どうぞ・・・」と気圧されて。 奪い取るように巻を握りしめた わたいは・・・


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『 ホリぃぃぃ~~っっ!! 阿呆かオメエぇぇ~~っっ!! 』怒りと憐憫が交錯した感情で、ホリが立つ 向かいのホームへと全力で「投げて」・・・

【 ガコン!! 】・・響き渡るスチール缶の放つ音に、ホリもマロンも ビクっ! として 次にコッチを凝視し・・・

なんだか わたいは 無性に ムなしくて クヤしかった・・・。

キャバ時代の戦闘服…煌びやかだけども、品の無い あのドレス姿では無く、化粧っ気も薄いのっぺらな素顔、ケバだったよな 白色もくすみヨレた上下のスウェット姿で。

察しの良いオンナだけに、ホームも向こう側からの リクめの発する 怒りの波形を感じ取ったのだろう。

驚愕と恐怖の表情を浮かべたマロンは、Cardを離さぬまま ホームを走り 逃げ去った。

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ホリは、ホームの向こうから、リクめの方を 呆然と観て・・・いえ、確かに コッチを向いていますが、その目線は…マトモに わたいと目線を合わせられない感じで、

あきらかに 避けるように やや下を向いていた。案外・・・自分が 今さっき、マロンへ 施した行為のバカバカしさをテメエでも判っているんだって風に。。。

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約3秒後に ホームに滑り込む 上りの電車。発車メロディーを残し 走り去ったあとのホームには もうホリの姿は無く。。。


『あ…あの? 大丈夫ですか??・・・』学生のにいちゃんが わたいに心配そうに、 声をかけてきました。

・・・この にいちゃんには、きっと、三角関係で、浮気現場を目撃したオンナ(わたい)が、思わずキレて、反対ホームの カレシと連れのオンナにコーヒーの缶を投げつけたのだろうって 思っただろうナ・・・。

そうさ・・・ナンとも《滑稽だ》ああ。。。学生のにいちゃんヨ、ひとつ…覚えとき、《ヒトは見た目が9割》・・・♀としか見えないって ンな生き物がヨ、
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         独りよがりの善意なんて、すべて空回りなんだ…

どんだけか《同期の者への友情の念》そんなモノでもってアクション起こしても…結局、 ンなモンは、寂しく意味も無い・・・滑稽な 独り芝居としか周囲には映らないって、《この世の真実》をナ。。。


その翌日以降・・・わたいですが、ホリをつかまえ、昨日の ていたらくを問い詰めるって真似は《いっさいしなかった》 はい。


正直・・・《その気も失せた》・・・。チョイと考えますならば…昨日のホリが、マロンに対する あの行為を・・このわたいがアレコレと論評、そして糾弾するなどといった【資格が無い】。。。

お互い 二十歳はとっくに過ぎてる社会人なんだ、ホリがした行動は ホリに委ねられているのに変わりも無いじゃないか・・・

でも、そうなったと【同時に】・・・リクめと、ホリの間には 越えられない、見えない【 壁が出来た 】。。。

港界隈の現場で カオ合わせるならば、通常となんら変わらず 挨拶はする。・・・【 お互い目線を合わさぬまま 】・・・。

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しばらく経ってから、新聞の三面記事に、あのマロンが、暴力団員のオトコと組んで、美人局(つつもたせ)による、会社役員への恐喝で逮捕されたのを知った。

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 こうして、ボクとホリとの 同期の友情の絆は 周囲の者には一切気付かれず、長い氷河期を迎えたのでした はい。。。

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ホリの いよいよもっての 親方職の実現が、ボクらの 凍り付いた関係復帰になるのでは?って淡い期待がありました。

でも、このわたいの ンな目論見は、少なからず【甘かった】。。。

港の界隈には、リスペクトを抱ける人間ばかりでは無く、ぶっちゃけ アホとしか呼びようも無い、ジツにくだらん想いを抱く そういう者も確かに居て・・・

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ほぼ 全体業務も終了した とある土曜日の午後・・・ヤード付近に積み上げられた コンテナの迷路の その陰で

短絡的でかつ粗暴だって評価しか聞かない若手の3人組。それぞれ所属のチームは有るものの、ぶっちゃけバカな上に輪をかけて、協調性のカケラもありませんかれらは

チームからは浮き上がり、結果として その日ごとに、他のチーム仕事の欠員や穴を埋めるって、補充要員仕事を漁る 根無し草の存在。
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            「まさかっ!!」って光景がそこには…

なさけない連中でしかないが、気性はあくまで荒く、気位がミョ~に高い、ンなやつらが集団で【 ホリをシメあげていた 】。。。


やつらの抱く 唾棄すべき目論見はとうに判っている・・・。「下剋上クーデター」のツモリなのだ けっっ!!

要は 「辻斬り」だ。やつらにすれば『ホラ 親方へ上がるホリなんかより、オレの方が腕っぷしは より上ですゼ♪』って示威行動。

昭和二十年代 戦後の混乱期じゃあるまいに・・・今時 ンな実力行動で 出世やリスペクトを勝ち獲れるって本気で思ってるのか?このクソ野郎どもは・・・。

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 『おい ヤメんか!3対1は アンフェアやろが。それは決闘ですらあらへん、テメエっちらのそれは《卑劣なるテロリズム》それヤ』

函館港からハマの港へ流れて来たっていう、《銀太郎》ってガタイのすぐれたオトコが わたいの声に反応し、なめくさった目つきで・・・

「これはこれは 港のリク親方♪ ワルいんですが そのお声恭順出来ませんね。つっかかってきたのはホリ…この《びれんの大将》ッス ええ。オレら荒くれはナメられちゃお終いッショ?いうなればコレはオレらのプライドと権利保全」


「ジンバブエ$ほどの価値も無い屁理屈云うなヤ。《ヤメえ!》っと、ワシが云うてんのヤ、1gでもノーミソあんなら素直に云う事聞けヤ?」

銀太郎は強がってンだか、本気でわたいなんか屁でもないって思ってるのか

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「へっっ 港のリク親方の手腕についちゃ知ってますヨ ええ。でも、老婆心ですがそろそろ・・・その美貌に傷がつかない、社の執行部重役に専念した方がよろしくはネエんじゃないスか(嗤)ぶっちゃけ アンタいつまで最盛期だって思ってるのヨ ああ??」


「ひとつ教えたらぁ、ワシらの業界やけどナ、自衛隊組織と似ている部分が有って、それはナ、上に位置するワシらが 下のオメエっちらの行為に《許せん》っと判断した場合・・自衛隊と同様、【 《指導》も《教育》も 】それの判断が委ねられる…それが《親方権限》ヤってこ.とだ ああ」

「ふ~ん・・それじゃ・・この びれんの大将の 助太刀として オレらとヤリ合いますってか??一切・・・手加減なんかしねぇッスよ??」

わたいは 答える替わりに ファイティングポーズを。・・・負ける気はない、ってか《テメエごときにダレが負けるかヨ!》銀太郎、いくらテメエっちが腕に覚えがあろぉとナ・・・

あの・・・元レインジャー部隊小隊長だった《小枝センパイ》ぶっちゃけ あのヒトを上回るスキル持ってル ンな霊長類は このハマには居ねえワ!!


3人組の中で いちばん気弱そうに見えるヤツが 銀太郎の耳元に『お…おい 銀の次、リク親方って・・・ハマの港でも 1に火だるま親方 2にリョウさん。3がコアラ親方 で4がハマのシンタロさん。リク親方は、その次ぐらいのバトルスキルだって専らの噂だってヨ・・」 銀太郎「え? マジ??」

そうだ、たかだか この狭いハマの界隈で たった五番手の強さしかないワシやがナ♪銀太郎 オメエっちがビビる価値もなかろうが 来いヤ♪


 歳なんやろかナ?? 仕留め終えるのに【 5秒も 】かかってしまった。そろそろ おとなしく落ち着きましょ~(笑)
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『・・・相変わらず・・・イザって場合になると、バケモノみてぇに強えぇな リク親方さんヨ』

左肩を脱臼し、ぎゃあぎゃあ!ワメき痛がっている銀太郎を両脇で抱え 3人組が遠ざかっていく それを見送りながら 忌々しげに鼻血を拭いながらホリがポツリと云いました。
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わたいは「けっっ それホメたツモリなんかい・あんなのはナ、ケンカにも入らんて。タマで出よる この界隈の失敗作品を《殺処分》したダケだワ ああ」

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『つくづく思いましたヨ、《オレなんかとは格が違う》ってネ。見てくれの問題じゃない…アンタは本当に《怖い》・・・魔物めいた魅力も。ぶっちゃけ このオレにはアナタのようなカリスマが 無い・・・』

リク「その…ハンパな敬語はヤメえヤ!もうココには誰も居てへん。タメ語で話せ 余計寂しくなる・・・」

ホリ「でも、観たでしょ今?オレなんぞ この程度の実力なんスよ。3人がかりじゃ手も足も出ないって程度の・・・。入ったばかりの新人からは やたら恐れられてるけど、実体ってなら、しがなき鬼軍曹・・・リクさんみたいに将校には成れない、下士官止まりがオレの器なのかも・・」


リク「ホリよ、ワシら どうなろうとも《同期ヤ》ワシらの中でなら いくらでもボヤいて構わんし泣き言云えヤ。だが・・・それ以外の場所で ンな弱みの姿サラすなヨ?今 オメエに贈れるアドバイスは それダケだ ああ」


 ・・・そうさ。。ホリ、オメエはスグに 《耀》の次代 親方となって、若い衆らをまとめ上げる 今以上の 辣腕を振るっていくのだからヨ。。。
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        しっかりしろっ!もう既に、導火線は点いているのだ!

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長患いになると思ってた 《耀》の親方 えべっさんが、唐突に 息を引き取ってしまいました はい。。。

そのご葬儀の日時は 狙ったのではなく偶然、ホリの奴が 次の親方として正式辞令交付となる「前日」で。

『結局、えべっさんは、親方の肩書のまま あの世に旅立ったナ』『コレでもう《耀》はホリの天下 やりたい放題だ』『半病人の親方支えた甲斐があったわナ♪』なんて声も聞こえて来た。。。


 えべっさんの告別式の当日

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相変わらず、律儀で生真面目なホリは、キュークツそうに喪服スーツを着込み、遺族をはじめ、葬儀の出席者らに コマネズミの如く 気を遣っておりました。


で お坊さんの読経中、1歳に満たない えべっさん親方の初孫の女のコが式の終わりころまでズっと泣きじゃくって・・・
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テメエの責任でもあるまいに、ホリは・・・読経を済ました坊さんに そのデカい身体を折り曲げるようにし、

「どうも…申し訳ございません・・子供の泣き声で 有難いお経に水を指してしまいまして」と 正直、観てて《オメエがそこまでペコペコすんなヨ!重み薄れるやんか…》ってわたいなんかは思った。

だが、坊さんは 意外な事に なかなかの人格者だったようで・・「いやいや」と、静かに微笑んで・・・

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「拙僧はこう思います。亡くなられましたおじいさまにとって、この初孫であられる御孫ちゃんの泣き声は…お経にも勝る 何よりの供養ですヨ♪」 と。。。


・・・その言葉を受けて、親族でもない筈の ホリは、まるでダムの堰が崩れたように、『…うおおおおぉぉ!!』って号泣した。
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な??みんなよく観ろヤって。。ホリの えべっさん親方に対する 日頃からの敬愛は けっしてポーズなんかじゃネエんだからナ!

そこいらの 打算でナミダ流せる器用な生き物とは ワシと同期の このホリは格が違うンじゃっっ!! ナメんなヨ ああっ??


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「逝ってしまはりよってわナ えべっさんの親方・・・」「ああ・・・ジツの父親同様っていうか、オレにとっちゃ、あのヒトはチャーミングなヒトでなあ・・・」
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『どうか!ホリさんも 骨上げに同席を!』って、喪主の長男さんから請われましたが、ホリは「いえ…わたくしは ご親族でもございませんし。謹んでご辞退します」っと固辞、あくまで筋を通す 頑固者ホリで。

冬の短い 西日を受けながら わたいと ホリはヨコに並びつつ、溝口の駅へと向かう 川沿いの原の道を歩いておりました はい。

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リク「もう 内密にする必要も無くなったわナ。明日からは ホリ、オメエも晴れて・・・喪中の組にこの言い方はマズいか・・・だが、ぶっちゃけ《いよいよ》だナ ホリよ」

ホリ「正直・・・どうしたものだろうか?? オレなんぞ 古参の軍曹がスライドして親方 勤めるよりも、リクのとこの《暁》や、シンタロさんとこの組と《合体して》、オレは この先も大番頭で居続けたって方がベストだったのでは??って ついつい思ってしまうんだヨ ああ」


…なぁ? ホリよ・・オメエ、このワシが、ナニひとつ気付かないぐらいのアホアホやって思てンかいって、ナメたらアカンぞ ああ?

知ってた・・・ホリ、オメエが港の現場で見せる態度それは…《悪役》、けっして 悪玉では無い、《役》なのだよナ??

よせ!ナンも云わんかてエエがナ! ワシらはヨ、かつて共に、泣いて 泥水啜った《同期》やないかって・・・。

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えべっさん・・・イイ親方だったもんナ、ただ唯一の欠点・・・《押しが弱かった》。。。

それはたぶんに、えべっさんの 人柄の良さ やさしさからの由来だわナ。

ホリよ オメエのこった・・・だからオメエは思ったのだよナ?《このままではいけない》って・・・。

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         替え難い 大事な後輩 大事なチーム・・・

親方である えべっさん、その人柄と人徳を守りつつ・・その上で チーム、その規律と規範、そして何よりも大切な《チーム全員の安全》、

毎日 仕事が終わり、チームの面子を それぞれの家庭へ、家族のもとに帰らせるために、

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ホリよ オメエは 承知の上で【嫌われ 恐れられる《悪役》になったのだ】・・・そうやろ?答えなくてイイよ ああ。。。


《びれんのホリ》だなんて…ンな ザケやがった!陰の通称も・・ある意味では、覚悟きめ 悪役をしてる オメエにとっちゃ勲章だったかな?

でもナ、その びれんのホリにシゴかれて、育ってった若い衆には、1ミリの 間違いやシッパイなどは無いやんか?

そろそろ判ってくるだろう頃ヤ、若い衆もヨ。ホリのとこで揉まれた 荒くれには、安心して現場まかせられるって、ほぼ日本中の港の現場 その評価の声にヨ ああ。

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     ホリよ オマエはよく演じた 非の打ち所も無いぐらいにナ…


でもナ・・・ひとつダケ・・ワシから 云わせろヤ?

己を捨て、愛すべき親方を ひたすら陰から《立てつつ》、チームの大事な 根っこの部分を 懸命に支え切った オメエの《悪役》ぶり 見事の一語に尽きる けどヨ・・・

おそらくは・・オメエのココロの内部での そのストレスと、本来の自分とは違う 悪役を演じる事での内部葛藤は ハンパじゃなかったろ?

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無理もあらへんって・・ぶっちゃけ テメエ自身が いっちゃん嫌う、そんな人格を《あえて》覚悟で演じているのだからヨ・・・。

心底から・・・ホリ、お前は《やさしいのだ》ああ。思えば、マロンとの1件だって 色恋や打算とかでは無く、

《ああいう風な生き方しかできない》マロンっておんなに対する、ホリの不器用な《ケアの行為》だったンだよナ・・・。


だが・・・そんな《悪役を演じる自分》それについて、・・・【 それをイチバンに、憎んでいたのが《オマエ自身だった》のじゃないのか??  】


それがナ・・ナンとも 同期のワシとしては 哀しいのヤ ああ。同時に、その構図をどうにも出来ひん テメエのチカラの足りなさにもハラが無償に立って。。


なあ ホリよ?? みんなには敬遠され、陰でクソミソ云われて、石を投げられる  ンな《悪役》だけどヨ・・・


フト思うのヤ・・誰からをも 愛される事も無い悪役とて、いや・・だからこそだ!!


せめて・・その《役を演じる》ホリよ、【お前自身ダケでも!】その役柄を・・・愛情と 慈しみの念を以て・・・【愛してやらなきゃ…】あまりにも!哀しいじゃあないか!違うか!?
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        そんな自分を肯定し 解放させるのだ! ホリよ

東映の映画、出てくる悪役俳優らは その全員が悪人な筈は無いし、プロレスかて、本当に悪人だったら 呼ばれる訳がナイやんか悪役レスラー。

ナニひとつ変わらんやろが?キミかて。悪役を演じて来た自分に プライドを持て。ワシだけは ナニ有っても ホリよ オメエを信じ 支持する。


しかし・・本来の自分自身を捨て、チームの為 恩人である親方の為、次代を担う若いやつらの為・・あえて《悪役》を演じる・・そんなのも もう終わりだろ? 20年近くも 支え切った えべっさんは、残念だが 亡くならはった。。。

そうなったならば、ホリよ、次は【オメエが先頭に立たなくてどうすんだっっ!?】・・そんなのを《謙譲の美徳》なんかとは呼ばへんて!《逃げ》だそれは!


ホリ「・・・オレな・・不安なんだよ…どうしようもなく。あの えべっさん親方の跡を継いで、親方って業務を引き継げるのだろうか?って。。」


・・・生真面目だなあ 相変わらずホリは。真面目がゆえに そんなことで悩むのか。。。


   わたいは云いました。

・・・なあホリよ、オメエが野球のピッチャーだとして・・2アウトで満塁…3ボールに追い詰められたってすんならヨ、フォアボールよりも いっそのことカキーン!ってバッターに打たれたほうがイイだろって、ワシ思うねん ああ。。

なんでか判るか? それはナ・・・忘れてはアカンえ?【 オメエの後ろには《7人の仲間…みんなが守っているのだからサ》 】

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     オレらがついてる!勇気出して思いっきり投げろ!

たとえ打たれてもヨ、そのバックの【みんなが】・・捕ってくれて 見事アウトって仕留められる可能性なんざ 充分にあるじゃん!!

恥ずかしながら このワシが居る! ランかて居てるデ! 多くの賛同者が みんなキミのこと支持して 一致協力をするんだって!

それにワシはまだ諦めてない。九州の子会社に渡っている あの 伊集院主水も、このハマの本社へ 呼び戻すことをナ。


憚りながら《遊撃手》は このワシがつとめるけんヨ♪ホリ、オメエは ワシをはじめとした《同期の人間》それ信じて 思いっきり【 投げてみせろヤっ!! 】。。。

 なあ? 自信持て ホリよ!!オメエの気持ちも判らなくはない。どんな優秀な飛行士でもナ、半年も空を飛んでないトキが続いたなら、次のフライトが ガチで怖くなり 前の晩寝られないと聞く。

お前はさ、羽ばたいて飛ぶ時期を逃したトリなのだ。実力が無いって そんな訳がないゼ♪シンプルに 今までと違った環境 ロケーションの変化が怖いってダケさ♪



話してて気が付いた・・・今までイッペンも ホリとはそんな話は一度もしたことがない。

もしかして・・・ホリは このわたいと、ココロの中で、『もっともっと!!色々なハナシを語り合いたい!』って、そう熱望していたのでは無かろうっか??・・・
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           「あの1件」以来、ホリは孤独で…

伊集院主水もそうだったが、このホリにしても、正直わたいは、《すべてが別種》そう思っていた感が。

主水やホリは、さしずめガッコでいうなら、《先生のお気に入り》だったしネ。

マルっきりの 横紙破りで、既定路線とはかけ離れたリクめなんぞ、少なくともホリとは決して馴染めない違った種族なんだと思ってた。


昼のランチを 同じベンチに腰掛け 食べて記憶は有るけど・・・たった今 気付いたヨ・・・ホリ、オメエとはわたい・・・


本当…ただの1回も・・・サケ酌み交わし ハラ割って 話し込んだって機会も 無かったンだよナ。。。

ヒョっとして?・・・ホリよ、お前は…それが とても《寂しかったのかい??》。。。

同期である わたいや そしてランに、敬遠され 疎んじられているって思ってたか??

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アホ・・・そんなんアルかいって!わたいとラン そしてホリよオメエも…共に あのキツかった小僧修行を耐えきった同期・・・【 同志 】やんかって!!

とちクルっても、ホリ オメエのことハブになんかするってかヤ。だが そうであったならゴメンな。。。

わたいとランは、無意識の内に…同期の中で 一番槍の出世を果たしたホリ、お前をサ、ぶっちゃけ ジェラシーもあった・・・でもナ・・それ以上に・・

「荒くれとしての王道を進む」オメエとツルんでブラ下がることで、イイ目にあずかろうって・・・ンな みっともない真似はクタバったかて したく無かったのヤ それだけは信じてくれ な??

ホリの将来への可能性にとって、こんな凸凹でしかないワシらは、一定の距離を持つ方がエエやろって思った。


 
 いかついカオを くしゃくしゃに歪めるようにして  ホリは  泣いた。


この世に 生まれ出た以上、ヒトだけでなく、生き物はみんな 歳をとり やがては病んで果てる。

それは たとえ神のチカラも以てしても どうにもならないでしょう。

でもネ・・・ボクには その諦めの気持ちと同時に、ひとつの「希望」それもある。


それは ホンの数日前、自宅で 我が 娘チャンと話していた際に。

わたいが「おとっちゃんが歳取ってボケちゃって、アンタ ユッコのこと 忘れたらどうする?」と訊いたなら・・・

そうしましたならば 娘は、悪魔もきっとたじろいでしまうでしょう とびきりの笑顔を浮かべて・・・こう・・

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『 そしたら友達になろうよっ♪ ワタシたち きっと仲良くなれるヨっ♪ 』だって。。。

「そだそだフロ入らなきゃ」っと、わたいは席を立ち、バスタブの中で 娘の言葉を反芻し しみじみと  泣いた。。

移りゆく時は誰にも止められないし、永遠だと思うモノとて それは錯覚で。ワシら同期の絆だって この先 果たして??

けどナ ホリよ。予測も出来ない 未来へ ただ恐怖し絶望するよりも・・・たとえマチ針の如く か細くても、

希望の《光を》・・その胸の中に 抱ける者こそが 真の意味での 「しあわせ」なのではなかろうか??


ナニひとつとして欠陥も無い 完全無欠な人間などは居ない。誰もが 他の誰かに支えられ、そして 支えながら この世界は動いているのだ思うんだ ああ。。。


 そうだ。オレら「同期」がサンザン経験し尽くした「アナログで意味も無きシゴキとイジメ」

それは「ある年を契機に消え失せた」それは・・次の年度の新人が入って来る直前に、

『もうこんな意味の無い風習・習慣はオレら台を最後として 葬ろうゼ!オレらがもう2度とそれを再現しなければ出来る!』

って、熱っぽく語り みなの同意を得た結果、見事なぐらいにイジメは無くなって。

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            自分が「英雄」って記憶を呼び起こせホリ

 その 熱く語った者こそが・・・ホリ…お前なんだから ダレが忘れるかヨって!! 変わりなんかしねぇゼ、

 ホリよ お前は オレら「同期」その中の【 英雄 】なのだからナ ああ。。。

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               【 完 】

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   【 YELLOW CAB  】 甲斐よしひろ


 混線したRadioの ノイズを切り

 気を鎮めるように ワイパーのスイッチを切る

 艶やかに黒光する 夜の闇


 ふりはらわれる雨つぶの フロンtガラスの彼方

 うたうように懐かしい あの頃がよみがえる

 愛でもなく希望でもない 彼女を残し

 俺はこの街にたどりついた


 吹き出るスチーム 7色のネオン

 ふしくれだった指で 胸にクロスをきる

 そして今夜 YellowCabで

 夜の街を流してる

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 濡れた舗道の わだちの跡も

 消え失せあとの悩みは 耳鳴りとパラノイア

 アスピリンを いくつか口に含み

 汗ばんだ手のひらを ハンドルにかける

 これから夜通し これから夜通し走るのさ


 街角の映画館の人混み

 雨によごれた たくさんの愛

 いつか激しい雨がすべてを

 洗い流してくれるさ そうだろう?


 あいつをおいてくる前の晩

 ある男と俺は 小さな賭けをした

 だけど そのギャンブルにも ギャンブルにも勝てず

 わずかな金と引き換えに おまえをおいてきた


 そうさあの晩 おまえの体をひきかえに


 幸運はなぜ? ある人々だけにほほえみ

 ほかの人には そっぽを向くのだろう?


 夜がだんだん 冷たくなっていく

 4番街の角で 誰かが手をあげた


 そして今夜 yellowyCabで

 夜の街を流してる・・・・・・・


https://www.youtube.com/watch?v=ZU3OdZfaquw

    171224gg6.jpg      Merry Christmas





【 悪役志願 】(前後の 前篇)

 港に 通称『びれん の ホリ』っていう奴が居る。ジツはリクめと同期なんです はい。

この「びれん」ってのは、正式アルファベットだと「 Villain 」《悪役》を指します。

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『リク親方ぁ~~・・びれんの大将、ナンとかしてくださいよ.ヨぉ~~ 同期なんスよね?』っと、

後輩筋からは 何度となく《泣きが入る》その対象がホリでした。

どことはなく、六平直政サンにクリソツっていうか、コンビニ強盗を目論むってバカでも、仮に このホリあレジのカウンターに居たなら・・

まず 間違いなく、犯行はサラリと諦め、「やっぱマジメに働こぉ~」って改心するかもってツラでス(笑)

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じっさい けっして《ただ やさしくはない》後輩らにとっては、文字通りの『鬼軍曹』で。

だけど・・ホリはサディストでも冷血漢でもない。それが証拠に、幾多の《出来る後輩》を幾名も育て上げ ハマの港現場における 名伯楽として名をはせていて。
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       ダメ親方筆頭あだスと大違いで。。

港の 老舗チーム《耀》の 副チームリーダー、大番頭として辣腕をふるうこれまでの日々で。


正直・・・ホリは同期でも、出世が遅れていたと思う・・・。コレは けっして、わたくしめの出世ペースを自慢して述べているのではございませんで、

ある意味で、ホリは 《耀》への所属を選択した そのことが、本来の実力を発揮、それを おおいに評価され、
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副チーフへと出世するペースは、同期の誰よりも早かったのは事実。だけど・・・《どっこい!その先が 詰まっていた》。。。


《耀》の チーフ、親方は、通称で《えべっさん》名は体を表す、どことなく 恵比須様を彷彿とさせる、なんとも福々しい感じがします親方で えべっさん。
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コレといって、積極的な 指令や指示などは出しません。現場の港で にこやかに、現場の若い衆を見守っているダケって気も。

ナマイキですが、リクめには・・この えべっさんが、果たして『親方職として 抜群に優秀か?』っと 問われるなら、正直 言葉を濁してしまうのですが。。。


ただ…わたいには《判っている》… 要は、この えべっさんのラッキーというか、最大の功績は《ホリを獲得できた その事に尽きる》ってことで・・

ちょうど 幕末京都の「新選組」、鬼の副長「土方歳三」が 隊士らへ恐怖政治を敷き、その対比として、局長である 近藤勇がドッシリとして動かない。

新選組は このコントラスト構造の確立により、土方が いっさいの憎まれ役を担い、TOPである近藤は、カリスマ化が具現化する。

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          《耀》にとって「弁慶」が護ってるのとイッショ

《耀》でもマッタクもって 同じ構造といえます はい。えべっさんはナニもしない 云わない、もしかして…その力量が無いのかも知れない・・・

その分、ホリが キツい業務の現場で 若い衆らを おおいにシゴき上げる。ホリのリッパだと思えるところは、親方である えべっさんを 1度とて ないがしろにしたり、軽視したりは けっして無く、

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常に えべっさんを 二の次になどせず、親方これでよろしいですか? とか、 本日の業務はこのように進ませていただきますが問題ございませんか? っと、常に えべっさんを「立てる」。


リクめですが、正直・・・『ホリよ いつまでも それでエエのかヨ??』って、幾度も思ってました はい。

私事ですが、このリクめにしても、かつて 我がチーム《暁》その 先代親方を 小バカにしたりって そういう真似はいっさい致しませんでした。

とても小柄で チョっくら とっぽくて、ウッカリも多い そんな御仁でしたが、ナンたって、港のリクにとっての ゴッドファーザー《港のジン》その 弟分だったヒトですからネ。

仕事が終われば『こら!この文鳥オヤジっ!! エエ加減にしなはれヤ!』とかって ツッコんでましたが、ホリと同様に わたいも親方は立てました ええ。

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       「親方職」は、棚ボタで転がり込んでは来ない…

ぶっちゃけ・・このわたいが、30の半ばでもって、暁のチームリーダーと なり得たのは『状況が生み出した 偶然』と呼べまして、

わたくしが入社した時分の 暁って組は、会社にとって 完全に お荷物扱いの、廃止寸前の『ダメダメな組』それで。。。

港での コンテナ荷物等を扱う 作業員、通称「ギャング」と呼びますが、1チームは およそで12名体制で、

《耀』が その12名シフトを 4つも抱えていたのに対し、我が暁は、親方含めても、12名ギリの ワンオペが「やっとやっと」ってンな状態で。

ま~~・・女性化に加え ガンコな変人でありますリクが居るし(笑)そこに古参として、夜逃げのキンさんや、マラリアのゲンさんも居るって、
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                   あの組にだけは・・・(泣)

新規入社の者が、その研修期間を経て チーム所属分けって際には、『えっ!?いや~~…《暁》ダケはカンベンしてくださいヨ!』って、

マッタクもって、人気も無ければ、活気も無いって、そんな弱小もイイとこのチーム。。。
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わたくしですが そこ…《暁》へブチ込まれた それを『チャ~ンスっ♪』って思ったッス。

要は…『ココの場所を皮切りにして トップ盗っちゃえばエエんヤ♪』って、ココロは「下剋上」(^^;
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           思えば ソロバンずくの「野望の塊」で

それが 仮に、ホリが三顧の礼で 迎え入れられた《耀』のような 規模も大きい 老舗のチームならば、

ちょっとやそっとじゃ、わたいなんぞが 頭角を現すなんてのは 夢のまた夢・・・。


しかし、入社して チーム分けがなされるまで、いわゆる「丁稚奉公の期間」わたいもホリも 現場で《シゴかれた》。
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ナマイキそのものですが、当時におけます 海運も港の貨物取扱のドッチも、マジでもって『ダメな業種業界の現場』それだったと思う。。。

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作業もラクではないですが、まずもって・・職場おけます人間関係が、およそ平成の世の中に合わない、アナログで陰湿とも呼べる体質で。

1年が経過するって際には、20名で入った筈の同期の者は、半数どころか、僅か4,5名にまで減ってて・・・

その殆どが『人間関係が耐えられない』って理由が殆どでした はい。

間違ってて 履き違えた認識でス、先輩らの言い分・・かつて自分らも上からサンザン、シゴかれ、イビられ、イジメに遭った。先輩となった今、今度はオレらが同じことをしてナニがワルいか? って。


リクめですが、女性化ってことでも殊更「目立つ」のに加えて、恥ずかしながら当時のわたくし・・・ぶっちゃけ、港の現場の先輩ら・・『コイツら全員バカ!』って思ってましたから(笑)(^^;
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        上からすりゃ『可愛くないクソ生意気な後輩』

クチではハイハイと調子よくしてても、やっぱ・・内心で小馬鹿にしてルのがカオに出ていたって思います ええ。思い出したくないですが『シゴかれた』。。。


ただ・・シゴきにかかってル先輩らも、だんだんと・・・どんだけ 殴ろうが蹴ろうが、マルでメゲずに ケロっとしてます、リクって生き物が「次第に不気味に感じてきた」ようで。

イジメに走るヤツほど ココロは弱虫ですからネ、きっと『このリクが 将来出世して、オレよか上役にでもなったなら絶対リベンジ喰らうワナ・・』って風に 不安感じた諸先輩らの多くは手控える空気になって。

で、コッチは『けっっ!テメエっちらなんぞは ワシの出世の踏み台ヤ♪』って、あくまでバカにしてルって図式。

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ホリですが、かれは持ち前の「風格」そして裏表のない キチっとマジメな性格で、やかましい先輩らからも、入社してより ある意味 別格の待遇で。

荒くれノベル「10年の牢獄」で登場しました 伊集院主水とも同様に、港の現場サイドで 次代を担うリーダー候補として期待されていました。

ぶっちゃけ リクめなんぞは、伯父が現社長だからって理由で『簿外でモグり込んだヘンな生き物』って観られてたのが「真実」。。。



しかし・・・色々 あったなあ。。。思えば 相撲部屋入門とか刑務所の方が よっぽどラクチンだったのかもって。


ホリとのかかわりで印象的に憶えているのは、とある日、わたいとホリのコンビえでもって、コンテネヤードで 貨物コンテナケースに「玉懸け」って、ワイヤーロープをかける作業、それをセンパイから受けてて、

覚えが悪いわたいにハラ立てたセンパイが・・コッチの言い分いうなら、《ココをダぁ~っと》とか、《ビシ~っとそっち方向に絞めて》とかって、アバウトな支持しかしないセンパイにこそ問題あるとも思えたのですが。


『ばっきゃろいっっ!!そんなんじゃ100年ヤってたってモノになんねぇっっ!!死ねヤ貴様!』っと、キレたセンパイから 蹴られたわたくし・・
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問題は「その場所」・・・横浜大桟橋付近、大型観光客船が入港出来るようにと、盛り土をして丘を築いたって場所で、哀れ蹴られたわたいは、港の地面から・・・11m下の【海面へと落水】。。。


ばしゃ~ん!!って、まるでジャイアント馬場さんから 飛行機投げを「板の間で喰らった」よな衝撃・・・一瞬で世界が緑色に変わり・・・
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おそらくは 5,6mは海の中へと沈んだのだと思います ええ。そんトキつけてました安物の時計が水圧で壊れましたからネ。


しかし・・「そんなんで」メゲるではないのが わたくし(笑)そんトキ思っていたのは・・『くっそ~…ンな重油だらけの きちゃない海につかってまったやんか、スグにシャンプーせにゃどもならんがナ』ってことと、

『あったまきた・・・もはや怒りもMAXやけん。。この岸壁 這い上がったら、あのセンパイ・・・コロしてまお。。いっさいの容赦はせん』


ンでもって・・岸壁 お気楽な ボルダリングとは違い、ヌルヌル ドロドロのコンクリート壁を けっこー苦労して這い上がり・・・


上がりきりましたならば・・・ホリが、リクめを蹴り落したセンパイつかまえてボッコボコにグロッキーに追い込んでまして はい。
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               おっかね・・・ @@;

センパイ氏の胸倉をば掴み、恐怖で縮んでますかれに ホリは「わかったか!?先輩も後輩も関係ねえ!!ヒトにはナ、ヤっちゃいけねえことがあんだヨっ!!云ってわからんヤツは カラダで覚えろヤ! おいリク、コイツのアタマから腕の方を持て オラぁ下半身持つから、せえの!で、コイツ 海へほうり込んじゃおゼ」って。

でもって ホリとわたいは、スグ放り出すのは勿体ないので(笑)ブラ~ン ブラ~ン♪って、幾度もブランコのようにフェイントかけて、

ボロカスと化したセンパイはモチロン、『た・・たすけてえええ!!』
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            嗚呼 愉快爽快なり♪

叫びを聞きつけ 集まって来たセンパイら諸氏も・・ホリと ずぶ濡れ、重油まみれのリクが、ゲラゲラ笑いながら 今にもセンパイを岸壁から海へと放り出そうとしているって図を目撃して 凍り付いてました はい♪

その後におけます 余波の鎮静チョっとタイヘンでしたが アレは ジツに『気持ちよかった♪♪』。。。


・・・ひとつ学んだことは…『 この荒くれの社会、ナメられちまったら お終いヨ 』ってこと。
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       ナメられちまったら、オトコ稼業一生が台無し


  あれから色々あったよなあ 色々と。。。。。


期待NO・!だった 伊集院主水は、北九州の子会社へと飛ばされ・・・ダレひとり 期待もしてなかったでしょう このリクめは、やはり同期のランと同盟を結び、弱小だったチームをどうにか再生させ、会社本体業務でも、3等なれども一応の重役と。

そして・・・伊集院と同様に、期待を一身に集めていた『ホリは』・・・ある意味、生真面目で リクめのよに 強欲な自我が薄かったせいか?

依然 優良で 大人数のチームとはいえ、『サブリーダーという地位のままで』。。。
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これまでにも、わたいとランですが、サケ飲みながら、この《変遷の結果》について話し合ったことがあって・・・

リク「なあラン? 考えてまうのヤけどナ・・《今の状況》・・・期待を一身に受けてた主水は 故郷とはいえ、事実上の《島流し》・・ホリってなら、ウチとこ《暁》でいうならショーゴなんかと同じ立ち位置のまんまで。。果たしてコレで良かったのかねぇ??・・・」
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ランは持ち前の 悪党ヅラ(笑)を歪ませるようにして しばらく考え込み そして・・・

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ラン「やっぱサ・・《リクは リクとしての 生き方しか出来ない》しヨ、同時にホリも《ホリとしての生き方しかできない》のだって、そう思う ああ。。ホリは・・やはり、《ついてない》そういう人間なのかも。あまりにも早い速度で あの《耀》の副リーダーに上ったのが、今となっては仇になったとでもいうか・・・」と。

リク「せやナ・・。ワシら入社してから 十数年…思えば その環境は激変してきた。期待もナンも されんかったワシなんぞが、結果として、生き残った存在で居るって事実に 正直、戸惑うというかナ・・・」


ラン「オレもリクもさぁ・・言うなれば、《進化論での ガラパゴス生物》外来生物の脅威を排して シブどくサバイバル、独自に変化を為せた。だが・・オレらがヨ、けっして優秀だって理由でサバイバル出来たとは 正直思わない・・」

リク「ああ・・・マッタクそうやナ・・」
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       環境の変化に対応した「弱者」なんだオレらは

ラン「要は…《激変する環境に対する能力が備わってたから生き残れた》それなんではなかろうか? ってナ。だけどリク?《それを》恥じる必要なんて1ミリも無いって思うゼ?」

リク「せやけどナ・・どこか・・ホリにも主水にも・・・《彼等には借りがある》・・そないに思ってしまう自分がアルのヤ ああ」


ラン「でもヨ、リクやオイラとかの出世は、けっして立候補とかした結果ではないじゃん?すべては 上が判断した事であって・・・」


リク「せやかて、大半のヤツらは こう観てルわナ・・・《結局 リクの破格の出世は現社長の親族だって ハンデ付きの結果だ》ってン。。」


ラン「ンなもん《好きなだけ言わせとけ!!》ってよぉ・・・。少なくともオラぁ間近で知ってる・・・リクの伯父貴である社長は、テメエの親族だからって、偏った贔屓のゲタ履かせる人間でもねエだろしヨ、リク、オメエだって、そんな構図にノって、安穏とするよな阿呆なボンボンとは無縁だろが 違うか??」

リク「ああ・・・。社長の甥だって事実は、ワシにとっては むしろ《足枷だ》・・・そうでなきゃヨ、コンテナ現場 事務局 ンでもって バイヤー業務なんて、いくつもの現場に絡む必要も無かったやろナ。おkげで カラダはケッコ~にボロボロやって(笑)」


ラン「ホリの奴はサ、アイツはあまりにも、《港の現場にこだわり過ぎた》・・・おそらくは、ハマの港で最も優秀な大手チームの サブリーダーとなれた。だが・・・アイツには《それ以上の 視野の拡がりが無かったんだヨ》今の差は それなんだと思うゼ ああ・・」
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        ラン「ホリ、アイツはあまりに純粋培養過ぎてた」


リク「まあ・・そうなんだけどネ、だがキミかて知ってるように、ワシは 正義のヒーローでも、博愛の人間でもないやん?むしろ、あらん限りの《ケレン》…エゲつない、結果オーライ的なウラ技駆使して 駆け抜けて来た 汚れた英雄だワ・・・」

ラン「そう 自虐するなって!ハッタリだとしても、それを堂々と繰り出し 勝負に勝つってのがポーカーの達人技だろが?勝つダケが真の意味での《ブラフ》じゃあない、気のノラない相手に勝負の席へ着かせるそれも重要なブラフ。ただ闇雲に、純粋で真面目であるってのが、サクセスの要件にとはならない、それが現代のサラリーマン事情じゃんかヨ 違うか??」

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ホリが所属する チーム《耀》 その名物親方であります 通称「えべっさん」。

それが最近、どうも体調がよろしくないようで・・・現場で チェアにどっかと座り、全体を眺め 指示など出すのですが・・・

周囲では《いやあ♪ えべっさんの親方が居てくれると 現場が締まりますワ♪》って持ち上げますが、ぶっちゃけ・・《このヒト、ヤメるのを5,6年誤ったナ》っと みなココロで思ってて。。。

正直、カラダの具合が相当にワルいのです ええ。以前より 血糖値と血圧が高く、現場でも しばし意識混濁に陥るってのが何度も有って・・
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しかし、《その容態でも》、サブリーダーである ホリが懸命、そそて賢く 酷い言い方ですが、ジャンク同然の親方を見事に支えているって構図で。

しかし・・いよいよヤバくなってきたようで、えべっさんは 現在入院中で しばらく、その姿を観てない。

 ・・・いよいよ あの《耀》も 次のリーダー、親方を選出するより手はなかんべえ・・・っと。。。
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そうなりますと・・コレも誰しもが迷いもせずに思う・・・『あの ホリを差し置いて、他にダレが居るかよ』っと。

しかし…ナマイキですが、わたいなんかから云わせていただくなら、『それは 下の地位の者の発想』。。。

ぶっちゃけ…「親方業」ってのは、人柄がよい、現場差配の実力がある って、それダケで『勤まる単純な構造では無い』ってことで。
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        清濁併せた老獪な『喰わせ者』でないと…


効率の良い《ウマい作業》《ボロい商売♪》は 文字通り 奪い合いでス。それについての 鼻が利かない組は、いつも後塵を拝して 骨折り仕事ばかりとなって。

そこそこ、それなりに『政治リョク』も必要になります。本来、才能溢れるとはけっしていえないリクめが、それ補う代償として、キツいカラダ鞭打って、3つもの作業現場をこなすように。
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       「至らないからこそ」血吐いてもガンバすんだお!

ホリには云い難いですが・・・『チームの者の為 《タヌキ》になれるのか??』それだけが 不安の種で。


で、リクめが懸念する以上に、港の界隈では「そのことに」盛り上がりを見せてもいましてネ、

『どっから湧いて出やがった?』って そう思える程、自称でも他称でも『次の《耀》親方候補者』ってのが ぶっちゃけウジャウジャと「しゃしゃり出てきやがって」・・・。
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          美味そなハナシにゃ群がりやがル連中。。。

ですが、またもナマイキながら、わたいからすんなら、そいつら全員は『甘い!』・・・

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恥も てらいの無く、名乗り挙げるって、その背景には・・・ホリっていう 出来る大番頭が控えている♪ って、その 棚ぼた的な安心感『無いとは言わせんゾ こら・・』で。


事実、社の 執行部の定例会議でも「この問題」は、俎板に上りました はい。

案の定ってか、サダヲを軸とする、執行部重役でも、銀行出身筋を中心とする重役陣は ブリリアントな経歴の人材を 次の《耀》のリーダーへ押し込むべきと主張しました。
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リクめですが、『アホぬかせっ!』っと、徹底して その趣旨には反対を示し、

『これまでにイッペンも 現場に出た経験も無い、金勘定のみがウマい ンな人間なんぞに、《耀》の次の親方は務まらへん!!』と。

そして 伯父であります社長にもこう…『ホリの力量に不安がアルゆ~ならば、ナンで??もっともっと早いうちに、ホリつかまえて、必要とされる 帝王学を教え込みもせず居てたのでっか?と言いたいッスな。失礼ヤけど、それ社長であるアナタの怠慢ですえ?」と。

で、当然・・・ボロカスの 言い合いになって(笑)(^^; どんな言い合いでも、最後に「勝つ」のは、自我の より強い生き物と 相場は決まってる。

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         オラぁナっ!スキ好みでイってルンやないわい!!

リクが発した ひとこと、それが切り札に。『親方はアホかて なんとかボロも出さずに出来る、わたいが出来てるように。だけど・・・みんな冷静に考えましょ~ヤ??《ホリの替えは利きますか??》・・・アイツが北向いて(ヘソ曲げて)ウチの社辞めて、ライバル会社へでも移籍したならどないしますのん??搾取ばかりじゃ金の卵産むトリも逃げ出しますエ??』


クチ喧嘩にみな疲れ果て(笑)結局として最後は『も~イイよっっ!!次の親方は ホリってことでヨ!』って1つの結論に持ち込んだ いひいひ♪

…ただ、『社会で 正式に事例が交付するまで、この結果については一切、他言不要に』ってことで。。。

1秒でも早く 港で今日も 辣腕を振るう ホリへと駆け寄り、『出世っっ!!いよいよ同格で勝負ヤ ホリよっ!!』っと共に祝いたい気持ちは 封印をかけられ。


いよいよ その持てる実力に見合ったポジションが訪れるホリ、めでたしめでたし と手放しで祝いたかったのですが・・・

ひとつだけ・・・懸念というか、不安材料が。それは・・・

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 あのオンナに 徹底的に利用され 裏切られたココロの傷が 癒えているのだろうか?? ということ。


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              後篇へと 続きます

プロフィール

港のリク

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港で働く ジツはとっても気の荒い(?)アンちゃん・・・ですが、産まれついてのホルモン分解異常の関係で♂なのにEカップの胸の持ち主 という混沌としているわたしです。

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