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ケイトウの花だけが見ていた (3部作 序篇)

 神奈川の保養地として有名な「葉山」
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正確には、海水浴場が有ります 長者ケ崎を東方向に行くなら、そこは 横須賀市の西部地域となります。

M・ジャクソンがお忍びで宿泊したことで有名な 南葉山ホテル音羽ノ森 も、正しくは 横須賀市秋谷1番地で。
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ユーミンの曲のモチーフとにもなった 景勝地「立石公園」の方角へ 海岸線をとことこ歩きますと、進行方向 右側に広がる海へと降りる かなりに急峻な、坂というより むしろ崖に近い、目的地はスグにあたりが付きました。


その 海へと降りる急な坂の中間に、「かれ」の生家がありました。
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JR逗子駅への 京急の定期バスも通る 上の道路からは、そんな屋敷があるとは思えませんが、かなりにゆったりとした、いかにもの 名家、お金持ちだという事が明確に理解できる 木造平屋建ての旧家。

海を見下ろす 広い庭の片隅に、正直 毒々しいぐらいの 鶏頭の花がほころびを見せておりました。

 「失礼いたします。お電話で連絡をしました者ですが」

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会社での肩書ではなく、その日は『横浜●●協議会からの使いとして伺いました 港のリクと申します』

薄日が入る 長い廊下の奥から 対応に出てきたのは、60代半ば?失礼ですが 美女って感じではありません「女性」。

ただ、『なるほど…家の使用人として このような女性が居たならば、そこの家人はいつも安心していられるな』と思わせる、
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  名バイプレヤー女優「アイリーン・ブレナン」のようとでもいうか

やや骨太であり筋肉質、女性にしては低く太い声、多少の事ではギャルのようにきゃあきゃあ!と動揺したりしない、ある意味での 威厳と「頼もしさ」っそれを感じさせる女性でした はい。


その女性は「本日はご苦労様でございますね。」そう軽く会釈をして。「わたくしは、先代の旦那様の付き添い看護婦をしておりました《櫻井》と申します。先代の亡き後は、ご遺族の要請で、この屋敷の管理を拝命しております」と。

《文学的なモチーフ》にも十分に値するでしょう 海辺の旧い屋敷。でも…この先はどうなるのかな?? だってもはや・・もうこの屋敷を継ぐ継承者は【 途絶えたのだから 】。。。


「本条…三喜彦サンが、ご存知のように 突然・・・《ブルガーダ症候群》で急逝なさいまして。。。」

※ブルガーダ症候・・・心筋梗塞、狭心症、心不全等の所見が認められないのに心室細動を生じる疾患で、夜間に心室細動の発作を起こすことが多いとされています。
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多くの場合は一過性の心室細動を生じるだけで元々の正常な脈拍に戻り、一時的な症状で終わるのですが、希に重篤な不整脈である心室細動により失神し、死に至ることも。

旧来 これに類似した症候は《ぽっくり病》とも称され、このリクめが 大学時代に組んでましたロックバンドのヴォーカル、リーダーが、それの発病で亡くなった過去が有ります。


「本条三喜彦」世界的有名…には正直、「惜しい!今一歩足りない」産業機械研究分野における、世界的科学雑誌では ある程度その名が知られた「研究者」でした。
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        いつ観ても 地道に研究をしていた本条さん

国立大の工学部在籍中に 恩師の勧めで単身渡米、殆ど出来ないに等しかった英会話をマスターする頃に、留学先の米国にて 資質を買われ 州立大の著名な教授の研究室の助手の職を得て。

そのままずっと 帰国せず、いくつかの研究室、機関等を変遷しながら、地道な研究を続け、次第次第に評価を得ていたって、そういう まさしく研究肌の御仁で。


それが上記のように「突然死んじゃった」。。。まだ 還暦をホンの少し過ぎたぐらいの歳だゼ・・


しかし「ナンで?」そのヒトの用事で、同じ職場でも ましてや懇意でもありません このリクめが、南葉山まで来訪したかといいますなら。。。


例の、「ハマの協議会」が、3年ほど前でした、当時 ボストンのとある研究施設で 副チーフをしていました この本条氏をヘッドハンティングしたのです はい。
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          少人数ですが「助手」も居て おだやかなヒトだった。。。

ハントの理由は けっして日本人だからではありません。正直、他の候補者一覧からしますならば、ぶっちゃけ 本条氏はダークホースに過ぎなかった。

中には ノーベル賞候補常連の技術者・研究者も居ました はい。本条氏は 三番手以降の候補でしたのは事実で。


で・・・協議会の上層部が、具体的にダレ選ぶべえか??って、最終選抜の段階になって、【 議長が 】…『オメエはどう思うよ ああ?』って、

内密理に意見を聴取したのが、ぶっちゃけ 我が チーム暁の《夜逃げのキンさん》で。
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キンさんの議長に上程した意見『カッコ付けで 著名な人間選ぶのはヤメにしましょ~ヤ議長?特定の多国籍企業の手垢がつき過ぎてる研究者もパスです、成果横流しされて終いッス。本当の意味でマッサラでピュアであり、今後の成果も十分期待できる・・・オレっちが推すのは《本条》ですわナ』っと、

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この一言が「よし決定!」っとなったのでした はい。

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       本条氏とリクは「大学つながりの仲」ってことで

リクめが 週イチで 寄付講座で出かけてます大学、そこの研究室スペース それを協議会で借り受け、

米国時代よりも 遥かに恵まれた雇用条件で 本条氏を迎え入れ、「これからだ」って、そんな矢先で 惜しい人材を協議会は失ったと。。。

それゆえ・・正直ゼンゼン親しくなんてしてません、リクめの講師控室は、本条氏の研究室 それと、パーテーションで区切られたエリアであるだけって関係性。

時たま カオ合わせても お互い「あ ども」「おつかれさまです」って、短い挨拶を交わす それだけの関係。。。
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          大学工学部で講義していた本条氏なので
       ささやかではありまますが「大学葬」と相成りました


  それにしても・・・やっぱ《予兆》っていうのは、ダレにもアルのだろうか??

その日も、講義を終えたリクめ、そして研究作業に ひと区切りついた本条氏が 偶然、同じタイミングで、研究室の電気を落とすって際でした。


唐突に 本条氏がリクに向けて「リクさん。この後のご予定はなにか?」って問いかけて。。。

『はぁ…珍しい事もアルんだなあ。。この無口でヒト付き合いも良くないジミなヒトが』って思い、「いえ ま、帰るまでにジムでも寄ろうかなってぐらいで」と答えますと。


本条氏「もし…よろしければ 付き合っていただけないか?でも誤っておきます。ワタシ 完全な下戸で、サケ飲めませんので(笑)」

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          まず!普段なら近づかないエリア(^^;

ってことで、夕暮れの時間に 大のオトコ2名で、下戸で甘党とは聞いてたが、本条氏に付き合い、最寄り駅付近の、OLや女子大生で賑わう スイーツ・カフェにて『お近づきの一献』ってハメに(笑)


向かい合ったテーブル席で 唐突に 本条氏が・・「これ…長い手紙というか、備忘録というか、《告白書》でもあるのだけど・・・しばらく、あなたに預かっていて欲しいのです」って。。。


 本条氏は云います。

申し訳ない。本来 こんなテンテコなお願いをして許される関係それでは リクさん、あなたとの間には無いってことは重々承知してますが ええ。

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         正直『晩メシ前にケーキなんざ食えるか!』だった…

でも冷静に考えましてもネ、《預けておくべきヒトが周囲に見当たらない》のですよ このボクにはね。。。

ずっと米国に居続けてたせいもあって、この国内にはもう、心置きなくつきあえる友人は居りません。

60過ぎの今まで、1回も結婚とかはしてませんしネ、出身の 生家とはもう何十年も縁が途絶えたまま、ぶっちゃけ 実の父の葬式までも帰国参加なんかしなかったってボクで。

そう 完全にボクって《根無し草》なんですよ。それでも 迷惑至極なんですが、受け継ぐべき資格っていうか、義務がある生家もある。。。
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今ネ、ボクがポックリと逝っちゃったとしますならば・・シャレではなく、身寄りも無いボクですから、色々と多くの人に迷惑をかける。

で、弁護士に云われたのですよ、《イザって際に備えて【遺言】書いておけ》って。また こうも云われた《言いにくかった事柄も、隠さずに文面で書き残しておけ》ってね。

財産分与なんてのは、正直ナンのこだわりも有りません、法に則って処理してくださって結構。国庫に行こうが興味なんかない。


むしろ・・・《告白しておきたい 過去の【出来事】》・・それが どうにも気になって、縁起でもありませんが《死んでも死にきれない》のですよ ええ。
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でも…スゴい勝手なんですが、今スグに、その《過去の悪事》が露見すると ボクとしては誠にもってバツが悪いのも事実で。。。

ええ 正直、かなりに 恥ずかしい内容が含まれてもいます。ですから、リクさん 出来るならば、ナンも起きないうちは、開封などせずに、

1年間・・・1年でイイです。《もしも》って際への準備として、リクさんあなたに この書面を預かってて欲しいのです お願いです!


 っと。。。わたいですが、そりゃ…『なんヤ このヒト ヘンな御仁やわなぁ・・』って思いましたよ ええ。

もう2年になるか、週イチで カオ逢わせてるのも確かやし、存在も お互い確認しているって仲。

だけど、結構に大事な内容が書かれているだろう、ンな大事な書面、正式な意味で ダチでもなく、同僚ですらない、わたいなんぞに「それ託すか??」。。。


でも 同時にこうも考えられた。縁もゆかりも無い、1ミリの利益共同者じゃあない、ストレンジャーであるリクだから、安心して委託できるとも。
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          一切の利害関係がナイ「リクだから」だったのか…

おそらくは 本条氏が述べる《過去の告白》ってのには、相当に込み入った事情と、驚嘆に値する内容が書かれているかも。。。

正直 この書面を預かるリクには、それによる利益なんかは微塵もナイ、《だからこそイイのかも》。。。

少しも《仲よく交流》なんて、今の今まで少しも無かったが本条とは、本条が生きて暮らしている その「空間内」で、

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同じ場所で 同じ空気を共に吸っているって、その時間と回数となるなら、この 港のリクこそが、保管代理人に選ばれてしかりなのかもって。。。


で、書面を託されて 約束の通り、自分用の貸金庫で保管し、開封もしませんでした「それから4月後」

ホント 「突如」。。。ブルガーダ症候による 突発的な心室細動の発作を起こした本条氏は還らぬ人と。。。


で、当然ですが わたいは、本条より託された「書面」を貸金庫より受け出し、本条に 遺言作成を勧めた弁護士のヒトに連絡をしました。

そうしますと、弁護士は、「いったんそれを開封して、ご面倒ですがリクさん、あなたが全文をまず一読してください。」と。

そして「資産に関する相続には一切の権利も関係も無いアナタであるから、数字にまつわる内容を閲覧されようともなんら構わないでしょう。問題はむしろ…本条さんが書き遺した《過去の告白の部分》それだと思う。研究肌で世離れしたヒトでしたが、本条さんにも それぐらいの常識も判断もあると信じます。おそらくは、枚数で分けて書き遺しているでしょう、リクさんのご判断で、遺産相続にかかわる部分 それ分けてワタシへ寄越していただけたなら幸い。込み入っている部分については、とりあえずアナタ自身の判断に委ねます」と。


それで「開封」して一読させて貰った訳なのですが、予想の通り 相続等の事案についての部分はキチンと分けて記載が完了しており、

そっちの部分を早急に弁護士へと速達で送付し、【問題の】・・・『我が告白』って部分を読む。。。
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 ぶっちゃけ・・・そこには さしたる証拠に基づく犯罪に匹敵するような具体的事実等は無く 淡々としたもの。

完全な第三者でありますリクにとっては『そうですか』で済まされるレベルのものでしかなく。。。

しかし・・・角度を違えて読むならば 「それは」、本当に「トンデモない告白」でもありましてネ。。。

だけども・・・『だからかっっ!こんなワシに託したって訳はそれなんだ』そういう 見逃せない内容が それには書き連ねておりましてネ。

盟友の 八百政にも読ませて相談しました はい。八百政が曰くにも、『正直なところ、この中身が広く世間に喧伝されるのはよろしかないだろうネ。やはり、託されたリクさんが、関係遺族と直接 逢って、《で?どういたしましょうか??》って、打診するべきだナ』と。


小説やドラマ、映画に出てくるような、《衝撃の内容》でも無い。ユルい内容の「告白」

しかし、正直 「それに描かれた世界観」の中身には、ゲップが出るような 淫靡でもあり エグい、まるで 野生の蛇の 乱交にも似たというか・・・

迂闊には 見逃せず、かといって他言も憚られる内容が 記されていたのでした はい。

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   そしてこれから「迷宮への旅」が始まります はい


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港で働く ジツはとっても気の荒い(?)アンちゃん・・・ですが、産まれついてのホルモン分解異常の関係で♂なのにEカップの胸の持ち主 という混沌としているわたしです。

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